【エッセイ】便所講 #2
前回
便器
さて本題の便器である。
便器という物もまた便器本体と便座というふたつのパーツから出来上がっている。
という認識でいたのだが。
最近の便器というのはなんかこう、未来的と言うか、水を貯めるタンクとかもなくてフタなどもない、私等のようなおっさんからすると「え、フタないの?」と不安になってしまうような形状をしていてきっと、それはそれなりの技術的な改良の末の形状だと思うのだが、それでもなんとなく腰が引けてしまう感覚があるというのと、水のタンクを撤去するということは水道管の取り回しなども変更するということになって工事費が嵩むのではないか?ザックリと検索しただけで便器本体の価格も従来品より高額である上に工事費まで重加算されてしまうのでは、これはもう一財産、リフォームと言うよりも増築に近い経済的負担が生じ、マジで便所をひと部屋として数えなければならなくなるような気がする。
形式的には便器本体と便座に分かれてはいるのだが、従来品とはイメージがかなり違い、たいへんな一体感を醸している。
ここまでくどくどと説明してきてアレだが、私自身はこういう便器に交換する気は毛頭ない。
したがってあくまでも従来品的形状の製品レベルで、便器本体と便座に分けて話を続けようと思う。
便器本体
便器本体というのは概ね陶器でできていて、簡潔に言うと便を受ける部分になる。
私が幼少の頃はそもそも洋式便器ではなかったし、もっと言えば水洗便所の普及率自体が今よりもずっと低くて、学校などでも主役は和式だった。
ぶっちゃけ洋式水洗便器というのは憧れの対象だったとさえ言える。
それを思えば今はかなりの確率で洋式、かなりの確率で水洗になっているわけで、とても清潔な感じがする夢のような世界である。
また話が脱線し、なんの話をしたいのかわからなくなりそうなので戻すと、洋式便器は素晴らしい。
意味があるのかないのかわからないあの、曲線で形成された美しい形状、汚れてもすぐに清掃ずればこびりつきにくい材質、まったく問題はない。
腰痛の時にも完全にしゃがまなくても用を足せる。
なんか訊いたところによると、痔持ちの方には極めて都合が良いらしい。自分はそうではないので実感はないけれども、なんとなくわかるような気はしている。
そんなこんなで、洋式便器本体は素晴らしいの一言につきる。
ノープロブレム。
便座
問題が発生するのはここである。
便座というのも更にフタと便座本体に分割することができるので、順次それを説明しながら解説しようと思う。
もう。
単に思いつきで書き始めて勝手に深堀りし始めた記事の割には、長くなること必至である。
なにはともあれ大雑把に分割してフタと便座にわけられると、こういうことである。
フタ
基本的に目隠しですわな。
これのお陰で、仮に流し忘れたという場合にも扉を開けた時のショックというかマイナスインパクトの度合いがだいぶ軽減される。
まぁただフタを開けたときのインパクトというのもそれなりに大きいのでこのあたりは使う人の神経の図太さによって評価は変わってくるとは思うが、なんだかんだ言ってもフタはフタであってそれ以上でも以下でもない。
目隠しになればいい。
と、ここで話が終わると思ったら大間違いである。
というのは直近、当家で発生したトラブルというのはこのフタの問題だからであってそれを具体的に申し上げる。
つもりで、一気に書き上げようと思っていたのだが、なんとなくこの先の道のりが長くなりそうな予感を感じた途端にやる気が減衰してしまったのでまた後日にして、私は今夜、所要を済ませた後にザ・クロマニヨンズのライヴに行ってきます。
(つづく)明日から仕事だが休みすぎて労働意欲ゼロ。
次回
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