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否定しないことの可能性

どうも。﨑山です。
先日、与那原町にある
「デモクラティックスクールみんと」さんに
お邪魔しました。

代表の新垣(しんさん)さんの優しい雰囲気が
印象的な場所でした。

そこで感じたこと、考えたことを共有したいと思います。


1 サドベリーバレースクール

みんとさんは、米国発祥のサドベリーバレースクールの教育理念をモデルに運営されている学校。
私も学生時代、サドベリーバレースクールの『世界一素敵な学校』という本を読み、「世界にはそんな学校もあるのか」と心惹かれた記憶を思い出した。

サドベリー・バレー・スクールの教育哲学は、人は生まれつき好奇心を持っているので、子供に信頼と責任を与えることによって、自分が何をしたいのか、なぜそれをしたいのか、どうやってそれを成し遂げるのかを子供は自身で学ぶことができる、というものである。児童・生徒は自分の時間をどう使うかを自由に決めることができる。

「民主的自治」もまたサドベリー・バレー・スクールの教育哲学の中心的な信念である。この学校は、毎週行われるスクール・ミーティングによって運営されている。

サドベリーバレースクールー
Wikipedia

キーワードとしては、
「自由」「民主的」「自治」

2 デモクラティックスクールみんと

与那原町役場やオリオン通りの近く少し奥まったところにあるみんとさん。
「分かりにくいだろうから」と
しんさんが迎えにきてくれて、到着。

子どもたちは、いつものように活動をしている。

みんとさんですぐに感じたことは、
大人も子どもも対等ということ。
話し方か関わり方など変に上下の様なものがなく、
子どもたちどうし、子どもと大人、年齢の違いがあるだけで、
その人」として接する雰囲気。

またそれを可能にしているのは、
「自分のことは自分で決める」
「自分たちのことは自分たちで決める」

という「民主的自治」の理念であると感じた。

「こうしたほうがいいああしなさい」などということはなく、
自分で決めてきたということ。
その積み重ねが、「対等」な空気を出しているのか。

3 自由の難しさと覚悟

その中でも、一人の少年の言葉が印象的であった。

「今ならどこでもなんでもできそうな気がする。」

実際、彼は様々なことを考えチャレンジし、
自分のやりたいことに向き合い、
そして場の雰囲気も支えてくれている。
少しの時間しか一緒にいることができなかったけれど
言葉からも態度からも、伝わってきた。

自由であることって、一見ポジティブに見える。
自由と言われて思い浮かぶのは、何もしないで寝ている猫
「生まれ変わったら猫になりたい。」
なんて思う人も沢山いると思う。

でも、自由って少し考えてみると難しい。
何食べたい?
と聞かれて、圧倒的自由の中から決めること
が難しいように。
誰かに決めてもらって進む方が楽。

「今ならどこでも何でもできそうな気がする。」
あの時できなかったであろうことが、
今ならできるという感覚。

単に成長と呼ぶのかもしれないが、
自分の心の声を聞いて、
向き合ってみて、
これをやろうと覚悟して、
そして実際にやってみる。

みんとさんで大事にしていること。



あ、全然関係ないけど、『ウォールフラワー』という映画で、
主人公のセリフが素敵だったので紹介する。
「僕たちは無限だ」

こういう瞬間を感じられるかどうかも、とっても大事だよね。


4 否定しないことの可能性

私自身、子どもの時は感じていなかったけど、
実は世の中で生きる事って、
自分を小さく、または大きく否定されることが多くて。

「こうするべき」
「ああするべき」
「普通は○○だから。」
「みんなは○○だから。」

否定が多いと、やっぱり自分を感じる余裕がなくて。
気づいた時にはどうしたいのか
分からなくなって。

みんとさんで感じたこと。
「否定しないことの可能性」
代表のしんさんは、否定していなかった。
対等であった。
否定の多い世の中で、否定されないこと。
それだけで自分に向き合える余裕も力も生まれえる。

5 終わりに

しんさん並びにみんとのみなさま、
この度は、1学期も終わりに近づいた忙しい時期に、見学を受け入れてくださって本当に有難うございました。
とてもいい時間を過ごさせてもらいました。

また、キョウイクに携わるものとして、
「否定しないことのその先」についても
考えていかなければいけないと感じました。
みんなで一緒に考えたいです。

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