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ハートにブラウンシュガー

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ハードロック小説 レイとティナの恋愛音楽小説
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#バンド

ハートにブラウンシュガー 1

低い重低音のサウンドが車内に響き渡る。 山に囲まれた国道をひたすら北上した。 真夜中過ぎに…

上野 紗妃
3年前
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ハートにブラウンシュガー 2

「おい、そこ。ベース走ってないか?」 ドラムを叩いていたクマこと茶倉満男が演奏をやめて声…

上野 紗妃
3年前
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ハートにブラウンシュガー 3

ホール内は全員総立ちで、スモークと熱気に溢れかえっていた。レイが弾くレスポールの速弾きギ…

上野 紗妃
3年前
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ハートにブラウンシュガー 7

 嫌な予感というものは常々よく当たるものだ。  その日は朝から雨で、11月も後半に入り、北…

上野 紗妃
2年前
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ハートにブラウンシュガー 8

 開幕のベルが鳴り響く。秋の新人ライヴツアー最終日のステージの幕が開いた。  ブラウンシ…

上野 紗妃
2年前
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ハートにブラウンシュガー 9

 Aレコード主催による秋の新人ライヴツアーは滞りなく全30公演を終えた。5組の参加者たちは…

上野 紗妃
1年前
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ハートにブラウンシュガー 10

 慌ただしい年末年始もいつのまにか過ぎ去って、街も人も日常の落ち着きを取り戻し始めた。  ブラウンシュガーの面々(リーダーでドラム担当のクマこと茶倉満男・ベース担当のサブこと佐藤三郎・ギターのレイこと真柴玲、そして紅一点ヴォーカルの田中ティナ)はそれぞれ束の間の休息を過ごした。  ティナは埼玉の実家で数年ぶりに幾日かを家族と共に過ごした。去年少し体調を崩した母親が一人で商売を続けて行くのが心許なくなり、姉のリイサが勤めていたキャバクラを辞め、店を継ぐと言い出したのだ。今は『鯛

ハートにブラウンシュガー 11

 その日、ブラウンシュガーの面々は都内にあるAレコード所有のスタジオを借りて最後のオリジ…

上野 紗妃
9か月前
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ハートにブラウンシュガー12

「オレが悪かった」 ファミリーレストランのテーブルに座ると、クマこと茶倉満男はそう言って…

上野 紗妃
9か月前
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ハートにブラウンシュガー13(最終回)

 都心を少し離れた郊外のコンサートホール、近くを一級河川が流れ、その堤防道路には桜並木が…

上野 紗妃
8か月前
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