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舞台「ろくでなしコーラス」の感想 〜つぼみが花を咲かせる、その道標〜

3月21日の夜、
浅草花劇場を訪れました。

花屋敷のすぐ近く
知らぬ間にこんな綺麗な、素敵な場所になっていたとは
陽が落ちた後のスカイツリーもおしゃれ

その目的は、舞台「ろくでなしコーラス」を見ること。

自分は元々舞台に興味があって,
いつかは行ってみたいと思っていたので、
その機会がやってきてとてもワクワクしていました。


そして迎えた開演。

怒涛の展開にグッと引き込まれ,
作品の世界観に入り込んだ状態で、
気づいたらエンディングを迎えていました。

(現代ではこんな時間を作るのはなかなか難しいです…だからこその贅沢な時間)


作中では、バーの女装した男たちが、ひょんなきっかけでママさんコーラスに参加することになります。

そこでは、
皆が「ゲイ」であることに加え、
様々な事情を抱えながらも、それぞれが個性を発揮していました。

作中の言葉でもあったのですが、
ママさんコーラスのメンバーは、
いわゆる「普通の人」よりも、濃い人生を送っています。

だけど、そんな経験をしてきたからこそ、
発する「言葉」や、
新たに成し遂げられた「理解」に、
より深みがあるのだと思います。


そして、作中でもあるように、
彼ら、いや、彼女たちをきっかけに、
登場人物が、
「夫婦」や「家族」だからこそ気づけなかったを、
ありのままで理解することで、
本当の「幸せ」を手に入れることができたのだと思います。

現実でも、自分も、
親しい人と本音をぶつけ合える仲になると、
本当にこの環境があって良かった、
といつも思います。

それを踏まえた最後の歌唱前のシーンは、
本当に感動しました。

こんなに感動させられるとは思わず、
改めてですが、あっという間の2時間でした。


自分も、今後道を踏み外し、
「ろくでなし」な人間になったり、
そんな評価を下されるかもしれません。

それでも、もう一度立ち上がればよいし、
それを応援してくれる人は絶対にいるのだと、この作品を見て,自信を持てました。


そしてアフタートーク(2日目夜だったので男性キャスト編)も聞いて、
メンバーみなさんの個性にも惹かれました。

今回参加していた方のことは、他の場所で出会った時も応援したいメンバーだな,と思いました。



そして、私のお目当ては、
樋口みどりこさんだったわけですが、

みどりこさん演じる時田洋子さんは、
ママさんコーラスの元々のメンバーで、

女装メンバーの個性に四苦八苦しながらも、
コーラスのメンバーの一人として、
徐々に馴染んでいきます。


最初の展開を見て、
やはり女装メンバー一人一人の個性が強いことで、
だからこそ、時田さんは少しキャラは薄くとも、
そのクセをうまいこと調和する役なんだなぁと思っていました。




すいませんでした!!

あの人誰よりもボケてます!!!!

時田さん、ひいてはみどりこさんの魅力は、
突然ボケが始まり、突然終わる、
人間が予測できない、不意をつかれる面白さです!

それが、ここまで発揮された作品になるとは…ファンとしては最高でした!


つぼみの時にはなかった、
ちょっと大人のみどりこさんな要素も含めて、
やはり唯一無二の面白さを感じられました。

この人は昨年末まで「さわやか担当」のアイドルで、メンバーからは「ミーハー代表」と呼ばれていたわけで、

この事実を思い出すと、少し笑ってしまいました。


卒業が決まってからみどりこさん好きとなった身としては、
気持ちの整理をどうしていくか悩みがあったんですが、

こうして応援し続けられる環境にいてくれて、

むしろ、特典会や配信を通じて、
新たにその優しさに気づけて、

本当に感謝しています。


そして、これからも舞台やイベントには、
可能な限り行きたいなと思います!

みどりこさんの、
"つぼみが咲くための準備の時"が
さらに良い方向に進むことを願って。


改めて、ありがとうございました!
みどりこさんが愛されていることを再確認できました。
(何故か知っている名前が並ぶ)


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