絵を描くきっかけは母だったのかもしれない

こんにちは、花巻です。

私は絵が下手です。
でも絵を描くことを諦めたくない、そんな私が絵を描くきっかけってなんだったんだろうって最近よく考えるようになりました。

マンガを読むことが好きだったから、下手くそと言われたから、様々な理由はありますが
よくよく考えれば、母親がきっかけだったのかもしれません。

私の母は自営業の父と結婚し、私を含め兄弟5人を産み育てた俗に言うパワフル母ちゃんでした。
そんな母は家事は嫌いだけどなんとなくでこなして、読書や手芸を趣味にしていました。
ミステリー小説が好きで、絵本の読み聞かせもマメにしてくれて
私の幼稚園の登園バッグやハロウィンのコスチュームなんかも全て手作りしてくれました。

幼い頃、母と私はよく2人で絵しりとりをしていました。
というのも、私はあまり外遊びが得意ではなく兄達が遊びに行っている時もずっと部屋で遊ぶ子だったからです。
絵しりとりで見る母の絵は可愛くデフォルメされたような、温かみのある絵でした。
私はそんな母の絵を見て、私も母のように上手になりたい、と思ったのだと思います。

幼稚園ではたくさん絵を描いては家に持ち帰り母に見せていました。
母は甘やかすように「上手だね」とは褒めませんでした。
下手な絵には「ヘタ」とはっきり言われました。
何を描いてるのか分からないとか、お姫様が履いているヒールを描いたつもりが「豚足にしか見えない」とか、
負けず嫌いの私はより一層描くようになりました。
そんな母から褒められた時は嬉しくなり得意気に同じ絵ばかり描くようになりました。

私がマンガ家になりたいと言った時も、母は否定をしませんでした。
かといって肯定もしませんでした。
やりたいようにやって成功でも失敗でもすればいい、と言ったような"放任主義"という言葉が本当に似合う人です。
だけど、だからこそ、私は母を尊敬しています。
親子だから贔屓目で見る、という事が一切ないフラットな人なのです。
血が繋がっていようが、理解できないこともあるし、許せないこともある。
母の中では家族とは血の繋がった他人なのです。
私も正直、家族というものに対してそう思います。
他人、というと冷たく聞こえるかもしれませんが、事実として私たち家族は別個体なのです。
だけど、だからこそ共同で暮らしていくために話し合ったりお互いを理解しようと歩み寄ったりするのだと思います。

私は今でも描いたマンガを母に見せることがあります。
昔から母は物言いがハッキリとしていて、母の評価には信頼を置いていたからです。
未だにたくさんのダメ出しを受けることもありますが、そんな母に褒められた部分は私の中で誇れるポイントになりました。

私は母を尊敬しています。
私に絵を描くきっかけを与えてくれたことも、考え方の基盤を作ってくれたことも。
定職に就かずフラフラと自由気ままに生きている、親不孝者な私ですが
いつか絵を描くことで親孝行ができるように頑張ろうと思います。

それでは、本日はこのあたりで。
勢いで書き始めた文章を読んでくださってありがとうございました。

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