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土から始まる未来 ー 自分を見つめ直す体験の価値

先日、かまどづくりワークショップや、伝統的な土壁塗りワークショップを開催し、参加者の皆さんと一緒に壁やかまどを作りました。このワークショップを通じて、自分で作業するのではなく、参加者に自分のイメージを形にしてもらうというプロセスの難しさを感じました。しかし、その難しさの中に大きな学びがありました。

自然の素材である土を使って物を作ることは、自分の意志や意図を形にする修練でもあります。このワークショップでは、かまどという成果物を作りながら、自分の意識を具現化することに特化していました。この体験こそが、現代において非常に価値があると感じます。

現在の情報化社会では、情報自体の価値が薄れ、誰でも簡単に深い情報を手に入れられるようになりました。情報を隠すことが難しくなった今、個人が体験を積み重ねて自己を形成していくことがとても重要です。自分自身の手で何かを作り上げる体験を通じて、心の中にある思いを現実のものにするプロセスは、自分自身をより深く理解する手助けとなります。

特に、これからどのような人生を歩んでいこうか悩んでいる若い世代の皆さんにとって、このような体験は貴重なものです。20代のうちに様々な経験を積むことで、自分の可能性を広げ、新しい道を見つけるきっかけになるかもしれません。

私は左官職を通じて、こうした体験の価値を発信していきたいと思っています。土のものづくりには、体験を通じて自分を形成する多くの要素が含まれています。より多くの人々にこの体験を共有し、その価値を感じてもらいたいと強く思っています。興味がある方は、ぜひ一度ワークショップに参加してみてください。自分の手で何かを作り上げる喜びと、その過程で得られる気づきが、きっとあなたの未来を明るく照らしてくれるでしょう。


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