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上阪徹先生のブックライター塾

 上阪徹先生の「ブックライター塾」8期に参加させていただきました。

ブックライターとは、著者さんの代わりに一冊分の文章を書く仕事です。「それってゴーストライターのこと?」と思うかもしれませんが、違うんです。ゴーストライターと呼ばれる場合、コンテンツそのものからライターが考え、書き上げるというイメージ。まさに著者のゴーストとなって、こっそり書いている感じです。

一方、ブックライターの場合、コンテンツをもっているのはあくまでも著者さんなので、著者さんからとことん話を聞き、素材を集め、それらを並び替え、一冊分の文章に仕上げる、という仕事です。

そのブックライターの第一人者が上阪徹先生なのです。

私自身もブックライターとしてこれまでに40冊ほど担当させてもらいました(塾に参加するにあたってプロフィールを提出する必要があり、数えてみたら45冊あり「あら、いつのまにそんなに」とびっくりした)。

それでもまだ自信がないと言えば、これまで担当させてもらった著者さんや編集者さんに申し訳ないのですが、もっとクオリティーを上げたいし、もっといい本を作れるようになりたい。それに、ライターの仕事は、なかなかほかの同業者の仕事風景を覗く機会がありません。「どうせなら第一人者の仕事術を知りたい!」と、若干、受講料に悩みつつ、チャレンジしたのが今年の3月のことでした。

3月下旬から5月まで、講義は計4回。そのほかに編集者さんとのオンラインイベントがあったりと、濃厚な3か月でした。

毎回課題が出されて講評をいただけるのもありがたかったし、たくさんの編集者さんのお話も聞けました。何より、上阪先生の熱のあるお話を聞き、「あ、まだまだ自分は足りないな」「まだまだやれること、やらなければいけないことがあるな」と思えた(いや、思い知らされた)ことがいちばんの収穫でした。というのは、上阪先生は、プライベートの時間の使い方にしても、仕事に対する心構えにしても、プロフェッショナルなのです。

塾に参加するにあたって個人的な裏テーマだった「思う存分失敗しよう」も、それなりに果たせました。

このnoteにたどり着いてくださった方は、ブックライター塾への参加に迷っている方かもしれませんね。「私にとっては」という話しか書けませんが、私自身は、参加してよかったな、と思っています。

これまで45冊を担当させていただいて、一冊一冊内容が違い、毎回悩み、毎回学びがありました。確実に一歩一歩階段を上ってきた実感はあります。

でも、

もっと遠くに行きたいと思ったら、自分よりももっと大きなエンジンを積んでいる人の話を聞くこと――。そう教えてくださったのは、確か、元ザ・リッツ・カールトンホテル日本支社長の高野登さんでした(以前に取材させていただいたときに)。

ブックライターとして長く仕事をしていきたいので、はるかに大きなエンジンを積んでいらっしゃる上阪先生の仕事術を直に伺えたことは本当に良い時間だったなー、と思います。この学びをこれからの仕事にいかしていかなければ!


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