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チーズのハナシ

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2018年5月の記事一覧

馬乳のチーズ

馬乳のチーズ

昨日に引き続き、馴染みのない乳チーズについて。

ブタさんのミルクから造られる豚乳チーズは「ない」ですね。
それは、搾乳量がものすごーく、少ないから、でした。

じゃあ、馬乳チーズはあるのか。…これは、めんどくさいオジサンからの質問ではありません(苦笑)。

象と違って、お馬さんも飼育されてます(笑)
だったら、あっても良さそう…ですが、

答え→ありません

馬乳チーズがないのは、豚乳チーズがな

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ラクダ乳のチーズ

ラクダ乳のチーズ

豚乳チーズ、馬乳チーズに続き、
さらにさらに、日本人には馴染みのない乳チーズについて。

ラクダのミルク、キャメルミルク。…近年、じわじわと注目されてるみたいです。

日本には砂漠がないのでラクダさんに親しみがないですが、
もともと中東や北アフリカの砂漠地帯では、家畜化され、キャメルミルクは一般的なもの。
2000年以降、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパでも「スーパーフード」として注目されはじ

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トナカイ乳のチーズ

トナカイ乳のチーズ

これは、誰も想像すらしない動物だと思いますが…トナカイ。

かつて、スカンジナビア半島の北極圏ではトナカイの遊牧が行われ、チーズなどの乳製品も造られていたようです。

トナカイのミルクは、脂肪分22%強、タンパク質10%強と非常に濃いミルクだそうで、
このミルクにトナカイの仔の胃から抽出した酵素を加えて固め、できた凝乳(カード)を、白樺などの幹をくり抜いた型に入れて圧搾。水分を搾り、さらに乾燥燻製

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テロワールを味わう価値

テロワールを味わう価値

この前、コンテ8ヵ月を初めて食べた。
チーズの奥深さを改めて知った。

「フェルミエ」という言葉があるようにチーズは元々、イチからジュウまで酪農家が造っていたもの。
つまり、家畜の世話から搾乳(乳しぼり)、チーズの製造から熟成までを1軒の農家で造っていた。それをフェルミエ製と言う。

時代が遡ると、効率的にチーズも造られる様になり、酪農家は搾乳までやって、その乳が工場に集められ、そこでチーズ製造が

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チーズ発祥の逸話

チーズ発祥の逸話

コレ、最初に食べた人ってすごいチャレンジャーだよな…って食べ物、よくありますよね。

ドリアンとか、

ホヤとか。

ドリアンは置いといて。
ホヤに関してはその「チャレンジャー」に感謝します。ホヤ、スキ❤️

人が、コレは食べ物だ、って認識する知能の不思議を感じることがたまにあるけど、
チーズにもそんな逸話があります。

昔々、アラブの商人が砂漠を旅していました。
暑い中、ラクダの背に揺ら

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世界中で、イチバン造られているチーズ

世界中で、イチバン造られているチーズ

チーズ、
と言って思い浮かぶものって、なんでしょう?

◯印の6Pチーズ?
ビザやグラタンにのせるシュレッドチーズ?
パンに挟むスライスチーズ?
パスタにかけるパルメザン粉?
トムとジェリー(古い⁉︎)に出てくる穴のあいたやつ?
カマンベール?

カマンベールが白カビタイプの代名詞なら、
チーズの代名詞、とも言えるチーズが、

チェダーチーズかな?
おそらく、このチーズを知らない人はいないでしょう

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カマンベールとチェダーの意外な共通点

カマンベールとチェダーの意外な共通点

昨日は、世界中でイチバン造られているチーズは「チェダーチーズ」ということを書いてみました。

今や世界中で造られているこの「チェダー」ですが、最初から世界中で造られていたわけではありません。

チェダーチーズの生まれ故郷は、イギリスです。意外ですか?
イギリスも実は酪農に適した国土で、特に南西部には豊かな牧草地が広がっています。

そして、世界三大ブルーチーズのひとつであるBlue Stilton

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ふわっ!もちっ!がたまらないモッツァレッラ

ふわっ!もちっ!がたまらないモッツァレッラ

そろそろ旬も終わりかな?恐らく今シーズン最後のイチゴを頂きました。あまおう。

そのまま食べても美味しいけど、
ちょうどモッツァレッラが入荷したので、

イチゴモッツァやってみました。

実はイチゴと合わせるの、初めて。
桃とか柿はよくやります。
モッツァレッラは、フルーツとの相性バツグンです。

〜: 〜: 〜: 〜: 〜: 〜: 〜: 〜: 〜: 〜: 〜: 〜: 〜

①イチゴはヘタを取って

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チーズ×◯◯

チーズ×◯◯

最近「意外な組み合わせ」にハマってます。
そのひとつが、

ワサビとチーズ。クリームチーズにワサビ醤油は、よく知る食べ方だったりしますが、
他のチーズとワサビの相性はどうなのか⁈と色々実験して遊んでおります。

①イエトスト×ワサビ発端がコレ。
以前も紹介しましたが、「キャラメルっぽいチーズ」「ブラウンチーズ」と呼ばれて、最近人気のノルウェーのチーズ。

キャラメルっぽい味わいのチーズゆえ、お

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日本が、イチバン多くチーズを輸入している国はどこ?

日本が、イチバン多くチーズを輸入している国はどこ?

2015年にワインの輸入量第一位の国がフランスを抜いてチリになって以降、毎年第二位のフランスとの差は広がって、チリの輸入量トップの座は守られています。

市場を見ても、庶民の私たちはチリワインを目にすることの方が多いのではないでしょうか?

では、チーズは?
販売店や飲食店でよく目にするチーズって、どこの国のものが多いでしょうか?

そもそも、どこの国のチーズかもわからん!あはは…
それは失礼しま

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日本にイチバン最初に輸入されたチーズって何?

日本にイチバン最初に輸入されたチーズって何?

チーズの「へぇ〜」。
小ネタシリーズ。
イチバンシリーズ。

フランスではソフト系チーズがよく食べられ、
スイスではハード系チーズがよく食べられて、日本ではプロセスチーズがよく食べられる。
文化の違いから食べ物が違うのは、チーズに限った話ではありません。

その「チーズ」に関しては、
ヨーロッパでは紀元前からチーズを造って食べていたのに対し、
日本で本格的に酪農が始まり、乳製品を摂取するようになっ

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