室生犀星の作品の中には、多くの母が登場しますが、犀星自身は生母はおろか実の両親を知らず、引き取り先の養母に育てられました。そのような背景は、のちの犀星の文学に大きく影響したといわれています。
しかし、作品の中に登場する母は、彼の眼の中にある継母とは違う母親像であることを、自身の随筆の中に記しています。
また、自分にとっては悪態つきぬ厳しい母親ではあったけれど、息子が「母」について書くことを、咎めもせずほっといてくれた母の理解は「慈愛」であったとも残しています。
そんな自分の生い立ちを、生涯にわたり背負い続けた犀星が、抱いていたであろう生母への憧れ、継母への慕情を見るような、詩に巡り合いました。
つらい幼少時代を思うよりも、血の繋がりがない事よりも、今ともなれば、あなたの良いところばかりが思い浮かばれます。そんな声が聞こえるようなこの詩を、母へ、子供へ
今日もいちりんあなたにどうぞ。
カーネーション 花言葉「母の愛」
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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
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