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春来たらば草自ずから生ず

兀然として無事に坐すれば、春来たりて草自ずから生ず。

兀然(こつぜん)は、じっとしていること。いろんなことを考えずに、こつこつじっと努力する、すると春が来れば生えてくる植物のように、自然と悟りは開かれるものだ。という禅の言葉です。

こつこつは「兀兀」と書きます。「なんでもこつこつ」。耳なじんだ言い回しですが、あらためてみると、実に日本らしいことばです。

自分の身のまわりに起きることも、出会いも、すべてには、花木のように時期があり、巡りあうべくして会うのだから、それまでじっと待ちなさい。ただし「こつこつ」と。

そう、「じっと待つ」とは「何もせず」では、ないんですよね。

何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。そんな言葉もありました。いまは遅々としていても、あせらずに、こつこつ重ねていこうと思います。

春来たらば草自ずから生ず。いまの自分に。今日もいちりんあなたにどうぞ。

雪割草 花言葉「あなたを信じます」

信じて待つ

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