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生活機能向上連携加算

こんにちは、PTのsakikoです。

前回までの記事と打って変わって、すごい具体的なタイトルにしました笑
ここまでで、少しずつ私のPTへの考え、在宅への思いが書けたなと思ったので、ここからは実際にやっていることもお伝えできたらと思います。

生活機能向上連携加算

ご存知でしょうか?
私はいまだに何かを見ないと間違えずにこの言葉をかけません・・・
なんて長ったらしい言葉・・・
でもこの加算は字の通り
生活機能 を 向上するために 連携を行った ことへの 加算 となります。
まんま過ぎてごめんなさい。。
これは在宅で、つまり介護保険での報酬になります。

簡単に説明すると、ヘルパーさんやデイの職員さんなどリハ専門職以外の方に対して、リハ専門職としての見解を踏まえて、助言を行う、というもの。
該当サービスは色々とありますが、訪問介護の方への助言、デイサービスやショートステイなどの施設の方への助言といった形です。
細かい算定条件などは今回は省略しますが、ぶっちゃけそんなに算定は高くないです。
の割に、手間がかかります。
つまり、そんなに普及していないです・・・

なぜそんな人気のない加算に関わっているかというと・・・
流れでそうなったからです笑
残念ながら全然意思はありません。。

ふとしたきっかけである研究チームに関わることになりました。
ある自治体からの依頼で、自立支援のためにデイサービスに対してPTがどういったお手伝いができるかというもの。
コロナ禍真っ只中で始まったプロジェクトなので、対面よりも遠隔でできる形がいいとなり、リハ職のいないデイサービスに対して、こちらの提供した評価バッテリーを施設職員さんに記入してもらい、それを元に遠隔で助言をするというもの。
中身が具体的になるにつれて、これって生活機能向上連携加算が適応するんじゃないか??って話になり、結果として加算にもつながったという経緯です。

でもそんなきっかけですが、生活機能向上連携加算に対して調べてみると、意外とよさそうだなという印象を受けました。
前にも記載しましたが、介護サービスは介護度によって受けられるサービスの上限額があります。
そうなると、リハビリ必要そうだね=即リハビリ開始となりません。
もちろん優先度が高ければ入りますが、人の助けを借りて生活していくのがやっとの方はどうしてもヘルパーや看護師が優先されます。
でも、そもそも何で人の助けが必要なの?その助けは減らせないの?という部分にはなかなか手が回りきらないんじゃないかなっていうのが在宅で感じる印象です。
なので、生活動作(生活機能)の改善点を見つける、改善策を伝える、といった部分で、リハ職は専門性を発揮できるのではないかなって思いました。

とはいえ、実際に関わってみると、そんな簡単なものではありません。
直接リハ専門職として利用者さんに関わるのではなく、その間にあるサービス提供者の方への助言になるので、普段の臨床業務とは向き合い方が変わります。
直接自分の言葉が利用者さんに届くのではなく、サービス提供者の方の利用者さんの見方に対してアドバイスになるので、そもそも私がどのような思考でそういった助言に繋がっているのかという部分もお伝えするようにしています。
評価シートの何を見て問題と感じるのか、どの部分を伸ばしたいと感じるのか、それはなぜなのか、そういったことをお伝えするようにしています。
そんな形でお話しする機会は今まで少なく、とても難しさを感じます。


もう1点、難しさを感じるのは、在宅の要介護者の身体機能を改善する余白の少なさです。。
よくこれで一人暮らししてるな、生活できているなって人が多く、下手したら目標はみんな現状維持になってしまいます。
なんてったって加齢していくわけだから、現状維持だけでも十分評価されることです。
でも、それではあまり響かないだろうし、なんというか面白味がないですよね。(面白味という表現もどうなのかなとは思いつつ・・・)
身体機能としては現状維持だとしても、新たにワクワクする何かに結び付けられるようなきっかけを提案できたり、それによって精神的な安定に繋がったりと、「その人らしさ」を支える一助になればと思って取り組んでいます。

「生活機能向上連携加算」奥が深いです・・・
きっと広まればポジティブな効果はあると思います
それにPTにとって新しい力の出し方の一つかなって思います
まだまだ取り組み始めたばかりで効果があるないという段階ではないですが、何かしらのいい結果に繋がるんではないかなと考えています


しかし、なんといってもお金に繋がりにくいのが痛いところ・・・
どうしても効果の分からないものに対しては予算はつきませんね。

私自身、これメインでの仕事ではなく、サブ中のサブみたいな形ではありますが、これがメインにしていけたらいいなーなんて淡い野望を抱いております。
気になる方いたらご連絡ください笑

今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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