💖さゆ×ルネ💖道重さゆみSAYUMINGLANDOLL〜東京〜のこと

道重さゆみ様の公演「SAYUMINGLANDOLL」は「再生」「宿命」に続き3回目。
しかも今回なんと…私自身が子供の頃から大好きだった内藤ルネ先生の世界と、さゆのコラボレーション公演！！！
ルネのカワイイ×さゆのカワイイ！！！
カワイイの爆発的相乗効果ヤバすぎ！！！！！！ということで、観る前から期待値は上がりに上がっていた。

1月17日と3月19日に2回観覧できた。10月から始まり、アンコール公演が1月と3月にあった。完全な再演ではなく、少しずつバージョンが変わっていたそうで、初回を観られなかったこと大後悔！

とにかくもう、グッズやフライヤーのビジュアルから最高すぎて、さゆヲタの皆さんからしたら全然少ないしこんなんで沢山買いましたとか言うのちゃんちゃらおかしいと思うけど、普段あまり買い物しない私にしてはかなり勇気振り絞って、物販で爆買いした。
シールは使う用と保存用二枚買ったけど、もっと買えばよかったと後悔…(でも何枚買ってもきっとこの後悔に陥る)
さゆが「イラストの配置」にこだわったとアフタートークで話してた巾着も、勿論購入！

会場のコットンクラブに入って、スクリーンに映るタイトル画像(ルネ先生の画風で描かれたさゆと、さゆの好きなタピオカドリンク、東京の建物、その周りにルネ先生定番モチーフのお花、そして物語にも登場する二羽のツバメ)を一目見ただけで、既に泣いていた…！

さゆの似顔絵とタピオカ以外は、ルネ先生のイラスト素材を使っていたのかと思いきや(でもタピオカも先取りしかねない)、公演ロゴや新作イラストはイラストレーターの青柳カヲルさん作品だった。ルネ画の再現度が高すぎて、ルネ世界観とさゆ世界観両者へのリスペクトに溢れた完璧なプロの仕事に驚愕！

※さゆのブログより

https://ameblo.jp/sayumimichishige-blog/entry-12405316446.

物語は、二羽のツバメに助けられながら「お母さん」を探す主人公ヨーコが、東京の街を歩き、いくつもの場所で様々な人物(時に動物)に出会う。
原宿・渋谷・銀座・浅草・六本木…色々な街の、見たことのある光景の中の、看板や広告やスクリーンの絵が全てルネ先生のイラストになっていた！
この「ルネ先生の絵で溢れる東京」という幻想の景色を、舞台の上に実現してくれたことに大感謝！！！
そしてその光景の前で可愛く歩いたりお話ししたり首を傾げたり、とにかく仕草の全てが完璧に可愛いさゆ。ちょっとした動きや表情の一つ一つに、ルネ先生の世界の中の存在として生きている感が漲っていた。
「イラストと同じ服装・髪型」という表面的な標榜だけじゃなく、ルネ先生の精神を、生身の肉体を持つ女の子が表現してくれた。そのことが、ルネ先生とさゆ、二人のファンとしてとても嬉しかった。

初めに着ていた衣装は襟と袖に白いファーがついていて、激しいダンスでブワッと手を動かした瞬間にファーから埃が舞うのが見えた。その時、埃がライトに照らされてキラキラキラ〜ッとなって、完全にティンカーベルの魔法の粉だった。
埃ですら、こんなにも美しく見せてしまうさゆ…！

それぞれの街で出会う登場人物たちも、ルネ先生のイラストから引用されていた。
画面に現れるそれぞれの街の「アドバイザー」的な存在に導かれて、さゆ演じるヨーコが各街を巡って物語が進行する。
渋谷と新宿は大森靖子ちゃん作の過激な歌詞と激しいダンスで、「可愛い」と「カッコイイ」は両立することを証明してくれるさゆ。
銀座は「大人の街・銀座に憧れる女の子」という歌詞の設定にキュンキュンした。JAZZ風味(本格的なJAZZでなくあくまでも風味)の曲調が少女の憧れを効果的に表してた。

六本木では、占師の花売り娘に「お母さんは、もういないよ」と告げられ、物語が一気に悲しいムードに転換。背景のイラストも、それまでのポップで明るいイラストからガラリと変わった。
60年代日本のアングラ文化の空気を纏った、暗く幻想的なイラストたち。
ポップで明るく可愛い、文具やファンシーグッズに使われていた有名な「ルネ・ガール」のイラストとはかなり印象の違う、画集「幻想館の恋人たち」やルネ先生編集の雑誌「薔薇の小部屋」などで見られた世界観が、このステージでも出てきてくれるんだ…！！！と、個人的にとても嬉しかった場面。

物語のラスト、ヨーコが壁の向こうに消えてシルエットだけが見え、そのシルエットがどんどん小さくなって、壁がもう一度開いたら、そこにはヨーコと同じ服装をしたちいさなお人形が座っていた。
ヨーコがずっと探していた「お母さん」は、生物学的母親ではなく、人形の持ち主のことだった。
さゆは今度はその「お母さん」役になり、

「ヨーコ！どうしてこんなところにいるの？これからは、ずっと一緒よ」

と言って、人形を抱き締めた。

ルネ先生が、はじめてヨーロッパに行った時にビスクドールに魅せられ、膨大な数の人形を生涯かけてコレクションし、私設の人形美術館も作られたほど、人形を愛していたこと。
ルネ先生の心、人形への愛が、架空の物語の形で舞台の上でスポットライトを浴びているのを今、2019年の自分が観ている。
こんな事が実現できるんだ、こういうアイドルの形があるんだ…と、号泣したラストシーン。

ステージを観てる間、ルネ先生だったらどう思うかな、どんなに嬉しいだろうとずっと想像してた。
ルネ先生と、内藤ルネ作品を愛する全ての人たちを幸せにしてくれる舞台だった。
ありがとう、さゆ❣️❣️❣️