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God Bless The Child 超訳

“God Bless The Child”

言わずと知れたビリーの名曲。でもこの曲の暗喩や含蓄があまりにも技巧と示唆に富んでいるので、直訳すると逆に感覚が伝わりづらい気がする。暗喩や含蓄が伝わるように超訳してみました。

働かざる者食うべからず、的な説明をされることが多いと思うけれど、なんだかそれは私がこの曲から得る感覚と違う。この曲はお金のことだけを言っているわけではない。ビリーが母親のところにお金の無心に行ったときに全然助けてくれなくて、母親の言葉をもじって歌詞にしたとも言われているけれど、全く怒りのエネルギーを感じない。むしろ彼女の歌は祈りと慈愛、そして自分の足でしっかり立って生きていくのだという力強さに満ちている。

たくさんのレコーディングヴァージョンがあるけど全部違って全部いい…。YouTubeとかで検索して聴きながら読んでもらえたら嬉しいです。

Them that's got shall get, them that's not shall lose
持つ者は得て、持たざる者は失う

So the Bible said and it still is news
そう聖書には書いてあるし、それは現代でも同じこと

Mama may have, Papa may have
ママは持つ者かもしれない、パパは持つ者かもしれない

But God bless the child that's got his own
That's got his own
でも神は自らを助く者を助く
自ら助く者を

Yes, the strong gets more while the weak ones fade
そう、強き者はより多くを得てゆく一方で、弱き者は色褪せ消えてゆく

Empty pockets don't ever make the grade
空っぽのポケットから成功まで辿り着くのは至難の業

Mama may have, Papa may have
ママは何かを抱えているのかもしれない、パパは何かを抱えているのかもしれない

But God bless the child that's got his own
That's got his own
でも神は自らを救う者を救う
自ら救う者を

Money, you got lots of friends
お金があればたくさんの友人ができる

Crowding 'round the door
家の前で列をなして待っているほど

When you're gone, spending ends
でも貴方の時代が終わり、最後のお金も費えたとき

They don't come no more
彼らは二度と戻っては来ないでしょう

Rich relations give crust of bread and such
裕福な親戚は、パンの耳とか、まあそれぐらいはくれるかもしれないけど

You can help yourself but don't take too much
「ご自由にどうぞ、でも取りすぎないで」

Mama may have, Papa may have
ママは裕福(もしくはその反対)かもしれない
パパは裕福(もしくはその反対)かもしれない

But God bless the child that's got his own
That's got his own
でも神が祝福を与えるのは自らを祝福する者
自らを祝福する者だけ

【The Lost Sweetsによる風変わりなビリー・ホリデイ特集】
1月10日(水)
January 10th (Wed.)

at Ben Tenutoベンテヌート, 関内Kannai
https://ben-tenuto.owst.jp
横浜市中区弁天通3-48
045-263-6778

The Lost Sweets Presents
“Françoise Sagan Met Billie Holiday”
フランソワーズ・サガンはビリー・ホリデイに会いに行った

The Lost Sweets are:
加藤咲希Saki Kato ((Vo.)
浅川太平Taihei Asakawa (Pf.)

OPEN 18:30
1st 19:30~20:00 DJ
2nd 20:00~20:30 PIANO SOLO
3rd 20:50~21:30 VOCAL LIVE SHOW

Adv予約 ¥3,000
Door当日 ¥3,500

DJタイム&楽曲解説、ピアノソロ、ヴォーカルライブあり、プログラム付き

詳細↓


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