【日記】異人町を歩く
「龍7」を2020年9月頃に購入してから、「”聖地”があるってんなら”巡礼”しない手は無いよな」と思い、感染状況の落ち着いた頃合いを見計らって純粋な聖地巡礼のみを目的として足を運ぶこと3回。しかし元々自分に写真を撮る習慣が全然ないのと、飲食も控えていたのでまったく記録も残さず「楽しい…」の感情だけで関内周辺を徘徊していました。
そんな折に公式グッズとしてアクリルスタンドが発売されたので、オタクならオタクらしくアクスタと写真…撮ってきますか♪と思ったのが4回目の横浜行きのきっかけだったのですが、天気の良くて都合のつく日…ここだ!と狙いを定めた日にアクスタが近所の倉庫に待機したままだったため、結局1人で出発しました。よく考えたら外でおじさんのアクスタと写真撮る勇気は無かった。これを書いている人間は春日一番の熱心なファンなのでその点ご注意ください。
出発
4回目ともなると”ルート”も仕上がってきます。単純にゲームに登場するゾーンのみを歩くだけなら関内や桜木町・黄金町などで下車してスタートするのがスマートなんですが、自分の場合は横浜駅を始点にみなとみらいを通って浜北公園に向かうルートを辿ります。
なぜタワマンやオフィスビルがひしめくみなとみらいを通るかというと…。
一番ホールディングスの春日一番社長が取引先を訪ねるシチュエーションを想像しながら歩く楽しみがあるからです。
ビル街を通り抜けたら、星野会長が保存しようと働きかけていた文化的な建物が立ち並ぶ馬車道・海岸通りを歩いて大さん橋に向かいます。大さん橋はゲームのマップ上でもグレーで表示されているものの侵入はさせてくれないあの出っ張ったエリアです。最初はゲームに関係ないしな…と思ってスルーしていましたが、普通に行った方がいいです。気持ちいいから。
日によって停泊している客船は様々ですが、この日はでっけ~のが泊っていて壮観でした。これ撮ってたら欧米の女性に写真を頼まれたのでオッケーと言ったんだけど、海外のハイチーズに相当する掛け声がわからず「ハイ、トリ、マース」みたいな間抜けなかんじになってしまった。
ハマ風を堪能したら山下公園へ向かいます。ここはもう聖地巡礼以前に何度も訪れていて新鮮味が無いため写真もあんまり撮らないんだけど、道中のプロムナードは龍7はもちろんロストジャッジメントの澤先生の住むマンションにも面したあの場所です。
ゲームではマンションの廊下とプロムナードを隔てるものが何も無かったので、犯罪集団がここから直で侵入することのできるヤバいゾーンだったのですが、現実にはフェンスと隙間があって安心ですね。
公園を脇目に、今回の一番の目的地を目指します。
一番ホールディングス本社の移転先こと神奈川県民ホールです。ここはコンサート会場としても使われるので、そういう機会がくるまで入ることは無いかな~と思っていたのですが、どうやら最上階の6階にレストランがあるらしい。写真上の方に見えるやつです。その名も「英一番館」。
え?最高の名前。お邪魔します。
ランチタイムだけあってそこそこテーブルは埋まっていたのですが、窓際の席が運よくひとつ空いていたので通して貰いました。すました顔をしていたけどマジで興奮していた。デスクで小難しい顔をする社長越しにこのロケーションを眺めながら仕事するえりちゃん、羨ましい…。
公共施設内の庶民的な雰囲気のお店なので、お洒落エリアのわりには価格帯もやさしめ。900円の日替わりランチはすぐなくなってしまうらしく、ハンバーグランチを頼みました。
県民ホールを出たら近くのHOTEL NEW GRANDへ向かいます。カムロップがいるあそこです。
中庭は一般開放されていて、歩道から吹き抜けでスッと入れます。このホテルは一番ホールディングス所有の物件Hotel Grande Blu Marinoのモデルなので、いつかここに泊まりたいという欲もあります。
近くには中華街の入り口が。
人手の少ない日を選んで出かけても、ここはいつも若者を中心にごったがえしています。占い屋やイチゴ飴の出店が跋扈していますが、もちろん武器屋もあります。
中華街の先にはハマスタや横浜公園などゲームでは入れないエリアがあり、そこを抜けると関内駅に着きます。
北口広場は龍7の開発時点を含め長らく工事していた為、施工後の予想図に似せたモデリングを先んじてしていたってマジ!?この度リニューアルが終わり、確かにゲームの雰囲気と現実がより一層近づいた気がします。この他にも関内駅周辺では再開発が進んでいるので、この先もまだまだ景色が変わっていきそうです。
駅向こうの信号を渡ればイセザキモールの入り口です。
モール内は買い物しない限り特に目の付くものは無いですが、全体的にゲームのマップに近いので歩いてるだけで楽しい場所。ただゲームの2倍は長いので体力が要ります。
モールの先には例の店もあります。さらにこの道なりに行くともっとディープな店が並んでいますが、写真を撮るのは憚られたのであなたの目で確かめましょう。
モールを挟んで大岡川方面へ行くと、コミジュルエリアでおなじみ中華料理や韓国料理屋が並ぶ福富町に入ります。
お店の並ぶ通りはゲームのまんまですが、それ以外にソープランドやホストクラブ・ラブホテルなど風俗店が多いエリアでもあります。ゲームではいろいろとマイルドになっていたらしい。
その先へ向かえば大岡川。一番好きなあたり。
ゲーム内では地獄のドブ川みたいな印象を受けますが、現実はそこまでではありません。正確には結構汚い川だったけど、近年清掃活動が進んでだいぶ綺麗になってきたというかんじ。サーフボードにのっかってクルーズするSUPなるスポーツも行われています。観光客も乗せてもらえます。
川沿いにはゲーム内で浜子さんの店が連なっていた、元ちょんの間エリアがあるのですが…。
この一帯はサーフボード店やアトリエ・カフェといったおしゃれなお店に入れ替わっていて、最後に残ったこの建物も解体されている最中でした。
向かいにはあの駐車場が。ゲームをやった人がピンポイントで刺さる度でいったら随一のポイント。駐車もしていないけどちょっとお邪魔します。
このあたりはかなり再現度が高く、パーティーチャットが発生するエリアも実在します。ここから飛び降りてローリング着地する勇気、無い。
川沿いに北上するとスナック街が広がります。ゲームのまんま。誰かと一緒に夜来たら飲みにいきたいなぁ。窓が割れている店はありません。
スナック街からすこし先、ゲームより奥に行ったところにサバイバーのモデル、喫茶ちぐさがあります。
いや、ありました。建物の老朽化で店舗を移転するため最終営業日はすでに迎えており、この日記を書いているその日には解体作業がはじまったらしい。コーヒーは飲めなかったけど、ギリギリもう一度お店が見られてよかったな~。この場所は解体後ガラス張りの記念ミュージアムに生まれ変わるそうです。スケスケのアジトになってしまう。
異人町をぐるっと回りました。ほぼ歩いてるだけなのに本当に楽しい。自分は少し足を伸ばせば行けるので気軽に行きまくってるけど、ゲームやった人は全員楽しめる空間だと思うので一度は訪れて欲しい!また来るぞ。
オタクの日記にお付き合い頂きありがとうございました。それでは!