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大事にしているイメージは

私は長く、JAZZダンスをやっています。
踊ったり振付をしたり、指導したりということを仕事としています。

早記嬢の踊り子年譜として、
これまでのダンス人生をnoteに綴ってきました。

一通り綴ってきて、やり切った感はあるのだけれど、果たしてこれでどうしましょう、と。

noteでの私の在り方。
その輪郭がぼんやりしていて。

noteで繋がる方々は、本当に寛容的で温かい素敵な方々ばかり。
そして何より、ご自身が大事にしているものだったり、伝えたいことというのがしっかりしていらっしゃる。
そんなnoteの中に、私も加わっていたくて。

でも私が伝えたいことはなんだろう。
ダンス人生を綴ってきて、
さてこれから先のダンスへの姿勢は。

そんな思いから、
今更ながらの自己紹介ですが、

私が
振付をする作品で大事にしている世界観やコンセプト。
踊る時に意識していること。

これからどうなりたいのか。

そんなことを書いてみようと思いました。

長文ではありますが、
もし良ければ、お付き合いいただけましたら嬉しいです。

𝑩𝑬𝑨𝑼𝑻𝒀 𝑰𝑵𝑪𝑨𝑹𝑵𝑨𝑻𝑬


和訳すると、
『美の権化』という意味ですが、

これは私が振付を考える際のコンセプトとなり、
踊る時にこう見せたい、とイメージにしているものです。

元々は2年ほど前、
女性5名のダンスチームでイベント出演した際のチーム名として、私がつけたものでした。

でもその時からずっと、この言葉のイメージは大事にして作品をつくろうと思ってきました。

そもそもなぜ、この言葉が出てきたのか。

陰か陽かと言われれば、陰。

太陽か月かと言われれば、月。

ディズニーでいえば、
プリンセスよりヴィランズの美しさ。

少しダークな赤。

そんなキーワード、
それが私の好きなものです。

この、私が好きなもの達の世界観を表すのに、何かグッと心に刺さる言葉はないか。

おこがましくも、

という言葉は入れたかった。

プリンセスではなくヴィランズの、
影のある、冷たさを持つ美しさ。

そんなイメージへの憧れ。

そして、権化。

権化の意味は2つあって、

①神様や仏様が、何かの目的のために、この世に仮の姿となって現れること。または、その姿のこと。

②ある形のない観念や思いが、具体的な姿となって現れたかのように思える人や物のこと。

この、②の意味に惹かれました。
例文として書かれていた、『美の権化』という言葉。

まさにこれだ。

と、興奮したことを覚えています。笑

ただ、和風をコンセプトにした振付ではないし、
『美の権化』はちょっと、あからさま過ぎてそのまま使う勇気がありませんでした。

だから英語にしてみた。
言葉の響きも、なんか良かった。

そんな理由から、

𝑩𝑬𝑨𝑼𝑻𝒀𝑰𝑵𝑪𝑨𝑹𝑵𝑨𝑻𝑬

これが私のコンセプトとなったのでした。

踊る時に意識していること

何よりこだわりを持っていることは、
いい香りがするような踊り。

表情と目線。
顔を向ける角度。
指先の動き。
身体のライン、シルエット。

つまりいわゆる、ダンススキルといわれる部分ではないところです。

同じ人間とは思えないような、
ものすごい身体能力をもつダンサーさんがたくさんいらっしゃいます。

その身体から放たれるエネルギー、技を駆使したスキルフルな動き。

とても素晴らしいのです。


でも私は身体が効く方ではありませんでした。
そして、私自身が見てても踊っててもドキドキ高鳴るのは、それとはまた別のものでした。

私の師匠含め、素敵だと思う踊りをするダンサーさん達に共通しているもの。

それは、佇まい、でした。

身体が効かないダンサーさん、ということではもちろんありません。
スキルがあることは大前提です。

でも、私の心に刺さったのは、

目線だけで惹きつける佇まい。
ただ変えればいいというわけではない、いい意味で抑制された表情。


指先は、イメージを作り上げます。
手ではない、指先1本1本が色気を出します。

エロスではなく、色気。艶っぽさです。

そこに近づきたい、
私もそんな佇まいで、魅せられる踊りがしたい。

その意識を大事にして踊っています。

これから先の、ダンスへの姿勢は

やはり踊り続けたい。
大事にしている世界観をもっと整えていきたい。
プレーヤーであり、振付もしていたい。

そして、ダンスイベントやダンス公演で踊るというところから、一歩飛び出したい。

つまり、そういったイベントや公演に足を運ぶのは、ダンサーかダンスを観るのが好きか、家族や友人が出演しているか、
そんな方に限られると思うのです。

縁遠い方には縁遠いもの。

私の夢は、例えばですが、
歴史的建造物や、そうでなくとも、いわゆる劇場やクラブではない場所で、

建物や客席、ステージがまるごと、踊りの世界観に含められているような場所で、作品を作り踊ることです。


これは、かなり大きいことを言っている。笑

踊りを観るような場所ではないところで踊る、というのは、興味をもってもらえるひとつになるのではないかなという思いと、

単純に、そんな場所で踊ることへの
私の憧れでもあります。

向かうべき目標が、定まり始めました。

私の踊り



これからもどうぞよろしくお願い致します☺️



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