見出し画像

「ソール・ライターの原点」渋谷ヒカリエ

2023.08.22

ソール・ライターの写真を見るのは、2017年のBunkamuraでの回顧展以来でした。
巨大スクリーンを何枚も並べ、シャッターを切るように写真を見せている大部屋が印象的でした。

ライターの写真の静謐さが好きなのですが、彼はユダヤ教の学者の家に生まれ、神学校では優秀な生徒だったそうです。
厳格な戒律に疑問を覚え、父と決別しニューヨークへ渡ったそうですが、幼少期の感性が写真に残っているような気がします。

生計を立てるために撮ったというファッション誌の写真も、ストリート写真と同様に感性が表れているものばかりでした。これが許されるのがニューヨークなんですね。

ライターは絵も描いていたことは知りませんでした。日本にも関心があったとのことで、確かにその構図の妙は浮世絵に通ずるところがあるかもしれません。

60年間同じアパートに住み続けたライターですが、馴染みの場所を愛するところ、なんだかわかるな〜と思いました。手の届く範囲や日常を大切にしている人だったのでしょう…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?