2025.02.02 抽象的な形をしたさまざまな鉄とガラスの作品が庭園美術館室内各所に設置され、異質さを感じさせることもなく不思議と調和していました。 この日は雨模様で、せっかくなら光がテーマの作品群を晴天の日に見たかったと少し落胆していましたが、柔らかくしっとりした自然光での見え方も美しかったです。 ▽best 1階2階3階新館ギャラリー
2024.11.16 「六本木ヒルズのでっかい蜘蛛」と聞けば、誰もが思い浮かべられるあの彫刻。 どこか物々しい存在感を放つそれの作者が女性であり、副題の「地獄」という言葉が示すようなバックグラウンドを持つ人物であると、今回の展示で初めて知りました。 支配的だった父親への憎悪を起点とした作品群はパワフルで、「芸術は正気を保証する」との言葉を残していた彼女が自分の人生そのものをアートとして昇華しようとする試みからは、カタルシス的な感情を呼び起こされました。 多かれ少なかれ、誰
2024.09.07 平安神宮のそばにある京セラ美術館。和洋折衷の外観が目を引きます。 現存最古の公立美術館であり、京都の景観を損ねないようにデザインされています。茶色のセブンなど、今にも引き継がれる古都のブランディングですね。 鉄筋コンクリートの上に和風の屋根を載せるスタイルは「帝冠様式」と呼ばれており、当時の人々の国家への思いが物々しい様式名に表れている気がします。 ▽best 京都観光中に思い立って足を運びましたが、見に行ってよかったです。京都生まれとのことで、
2024.08.10 掛川城のすぐ近くにある、和の外観が美しい二の丸美術館。 歌川広重の「東海道五十三次」をパロった「妖怪道五十三次」をメインに、鬼太郎たちのリアル人形や日本全国の妖怪マップなどの展示物もあり、コンパクトながら見どころ満載の特別展でした。 ▽best 妖怪道五十三次 東海道五十三次のパロディなんて、元絵のレベルが高すぎてそう簡単にはうまくいきそうにないものですが、細部まで非常によく描き込まれており、水木節が生き生きとしていました。 サマーナイトミュー