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岩手県宮古市のお葬式風習「ひゅうず」

先日、俺の母親の御親戚の葬儀があった。宮古市の文化として亡くなった故人を偲んで餅で目(シンコ)、鼻(餡子が入っている)、耳(ヒネリ)、口(ヒューズ)を模った餅を供えて配り自宅で故人を偲んで食す文化がある。母親にこれが目、鼻、耳などと教えられ食し新鮮だった思い出がある。(岩手県内陸部出身の父親は笑っていたが)まさに郷土文化だ。母親の地元の宮古市に住んでいて身内が亡くなるたびに見ることができる郷土文化である。
『宮古市史 民俗編 上巻』によると、葬儀の祭壇に、目・耳・鼻・口などを表した団子を供える風習があり、この団子は、ヒネリ(耳)・シンコ団子(目)・ヒューズ(口)などとも呼ばれる、とある。◆『宮古市史 民俗編 上巻』宮古市教育委員会∥編集 宮古市∥発行 1994年 
例え人それぞれの宗教の違いがあれど受け継がれてきた地域の文化の面白み珍しいことは研究の余地があると思う。


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