スラム現場最前線で支援活動を行うインド人スタッフによる活動レポート
こんにちは。インドでスラムの女性のための家事代行サービスを展開しております、さきです。
ここ最近でインドの感染者数は激増しており、現在の感染者数は11万人を超えました。これまで厳しい完全封鎖を行ってきたため、インド経済は低迷しており、多くの企業が倒産、解雇をせざるを得ない状況に置かれています。
経済活動を回復させるべく、ロックダウン第4弾からは経済活動がかなり緩和されました。経済活動が動くとともに、出稼ぎ労働者の大移動も行われており、感染者数が減る見通しが立たず、現地残留組としてはさらなる感染爆発への不安が高まってきています。
経済活動が大きく緩和されたとはいえ、多くの方が失業してしまい、職がないので仕事を再開することができず、現金収入がないため、今も生活が困難な方が多くいらっしゃいます。
私たちは5月4日よりインド緊急支援をするべくクラウドファンディングを始め、本日時点(5月21日)で、計305世帯、1164名の方々に支援を届けてきました。合計103名もの方からご支援をいただきました。ご支援頂いた皆様、本当にありがとうございました。
今回は、インド緊急支援のスラム現場最前線で直接支援を届けてきた、弊社インド人スタッフの二リーシャによる活動レポートを紹介させていただきます。
(以下、二リーシャのレポート日本語訳)
私たちは、ロックダウンの中でもスラムの皆さんがなんとか生き延びられるよう、食料配給や経済的支援を行っています。食料配給は、各家庭に必要なものをスムーズに届けられるよう、食料キットを用意しています。食料キットには、生活必需品である、小麦や豆、塩、石鹸、マスク、アルコール消毒液などを入れています。今スラムの皆さんにとって一番必要なものは、食料です。
ある家庭には現金支給も行っています。5歳以下のお子さんのいる家庭では、これまでお金がなくてミルクを与えることすらできませんでしたが、現金支給により、「やっと子供にミルクをあげられる」と喜んでいました。
私たちは、ロックダウンにより職を失ってしまった人に支援を行っています。その多くは、メイド、建設工事員、オートリキシャドライバー、工場ワーカーです。中には、シングルマザー、シングルファザー、障害者を持っている方、高齢者の方など、より経済的に厳しい状況に置かれている方もいました。
スラムの家庭を一軒一軒訪問する中で、皆さんと色んなお話しをしました。皆さん、ロックダウン中に辛かったことを私に話してくれました。
「仕事を失ってしまって、貯金も尽きてしまい、家族に十分な食事を用意することができなくなり、本当に辛かった」と多くの方が話してくれました。
さらに、コロナウイルスへの恐怖感も強く、もし家族がコロナウイルスにかかってしまったら・・・・と考えると不安で精神的なストレスも感じられていたようです。
なので、不安を抱えている方に、どのように自身を感染から守り、どのようにコロナウイルス拡散を予防できるかについて話しました。ソーシャルディスタンスとは何か、またマスク着用・アルコール消毒の重要性について話して、皆さんの恐怖感が少しでも和らげるよう、こうした予防をしっかりすれば防げるウイルスであることを説明しました。
毎日支援を届け終えたあとの気持ちは、本当に言葉にできません。支援活動する中でコロナ感染リスクへの不安もありましたが、そんな不安全部吹き飛んでしまうくらい、幸せな気持ちです。
コロナで沢山の不安と闘ってきた皆さんが、支援を受け取って笑顔になったとき、言葉にできないくらい、嬉しい気持ちに包まれました。
支援を受け取られた皆さん、本当にありがとう、と何度も感謝を伝えてくれました。「これで子供にミルクを買える」「病気の妻に薬を買える」それぞれの感謝の気持ちを伝えてくれました。
ご支援頂いた日本の皆様、本当にありがとうございました。
(ニリーシャ活動レポート終)
引き続き、クラウドファンディング、インド緊急支援活動を行っています。
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