気持ちを言語化する


仕事をやめて有給期間中にドラマを見た。
ちょうど自分と同い年の俳優さん勢揃いで
何となく見始めたが…どハマりした。
『コントが始まる』
セリフや仕草一つ一つが丁寧に描かれて、
20代後半の大人になりきれない時間を
繊細に描いているストーリーに引き込まれた。
そんな中で刺さったのは里穂子のセリフ。

“でも、寂しいんですよね。何かを頑張ろうとする気持ちを抑える日が来るなんて思ってなかったですし、頑張らなくて良い方を選択したことなんてなかったんで。”

この気持ち、人間関係で退職を決めた自分にとって痛いほど刺さる…仕事が好きだった故に致し方ない状況だったけど、頑張る方を選ばないのは自分の人生で初めてだったので一緒にお大泣きした。頑張っていた時間を手放した”寂しい”という気持ちを代弁してくれているように感じた。


今は、転職先も決まり新たに奮闘中。
そんな中でも今季のドラマに支えられている。
『初恋の悪魔』である…!
各回で沢山の名台詞が刺さるが、
中でも私はセスナが残したこの言葉が響く。

“昔のことだからでしょ!言い返せなかったことって残るでしょ?あなたのしてることは失礼だよ!私は怒ってるんだよって、そういうのって何年経ってもシャツのシミみたいに残るんだよ”

これも、何だか退職の引き金になった上司に言われた一言を思い出した。思い出そうとして思い出そうとしたのではない。もう忘れよう、もう大丈夫って思っていても、心に引っかかっていたものはあって、言い返せなかった瞬間の感情って、しっかりシミになってるんだと…チクッと胸が痛む感じがした。


前に人に、言いたい事があるなら
ちゃんと言葉にしなよ。
と言われた事がある。
それが簡単にできるのなら悩んだりしないよ。

あの時言えなかった苦しかった気持ちを
言語化してくれているドラマに今、
私はとても感謝している。

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