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自分の価値って忘れそうになるんだよね
私は今、ほぼずっと実家にいる。
でも1年前は、放浪の旅人をしていた。
もしあの旅がなくて、ずっと実家にこもっていたら、私は、自分の価値など到底信じられない人だったのかもしれない、と思う。
私の歌に目を輝かせて、
「絶対に歌い続けてね」
と、心から言ってくれた人の顔。
感動している人の波動は、相対すれば否応なく感じる。
この顔をさせているのは、自分なのだ。
私には、人にこの、感動の波動を出させる力があるのだ。
「私の歌って、そんなにすごいのかぁ。」
と、ただ事実として認識する体験。
たった一人で歌っていたなら、どうやって自分の歌の価値を信じられただろう。
私には、信じられなかっただろうな。
だって今だって、油断すれば少しずつ忘れていく。
私の歌に本当に感動してくれた人のこと。
西表島でアルバイトをしている友人から電話がかかってきた。
何だろう、と思いながら電話を取ると、1年前、私が旅の途中で出会った男の子がいた。
偶然出会ったらしい。
その男の子は私の歌に、心を震わせてくれた人だった。
「絶対に歌い続けてね」と言ってくれた人だった。
久しぶりに会話した彼は、今でも私に対して、その波動を出してくれていた。
私は、「あぁ、そうだった。私の歌って、すごいんだった。」
と、彼と話してやっと思い出すのだった。
今はあまり、外にも出ないし、人前で歌うこともない。
そのうちそういう時期も、また来るだろうと思っているけど。
それでも、あの日々があったから、私は「自分はダメだ」というモードに入ることはないだろうと思っている。
自分への信頼、肯定を得ることができた旅だった。
出会った人に、私の凄さを教えてもらった旅だった。
あの旅で見つけたものが、私の根っこをいつでも潤してくれている。
人と出会って、自分を見つける。
それがよくいう、「自分探しの旅」ってやつなんでしょうかね。
とにもかくにも、出会ってくれた皆さん、
本当にありがとうございます。
全くまとまりのない文章だけど、今日はおしまい。
また、歌、きいてね。
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