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[源氏物語25] 夫の浮気が許せない妻

子供もわかる!?
源氏物語 光源氏君と12の花めぐり

あらすじ

「嫉妬深い正妻 VS 女の子たちと遊びたい貴族男子」が裏テーマになっています
左大臣と右大臣は仲が悪く、激しい権力争いをしていました
桐壺帝は二人には仲良くしてほしかったので、二人の子供を政略結婚させて、親戚関係になれば、少しは関係が改善されるのではないかと提案しました
今回は左大臣の息子・頭中将と右大臣の娘・四の君が結婚した時の話をパロディーにしてお話します
夫の頭中将が女の子にモテるので、妻の四の君は嫉妬してしまいます
四の君は、夫に女の子が近づかないように行動にうつします

Youtube版もあるので、ぜひ見てください!

妻が怖い

頭中将は宮中で光源氏のところに遊びに来ていました
光源氏「暗くてよく見えなかったんだけど、別の女の子だったんだよ」
頭中将「あはははは、君って本当におっちょこちょいだね」
楽しそうに会話していると

四の君「旦那様~、旦那様~」
遠くから四の君の頭中将を探す声が聞こえてきました
その瞬間、頭中将は怯えました
光源氏「顔色が悪いけど大丈夫かい?」
頭中将「妻だ...」
頭中将「なぜ僕の職場にまで....」
頭中将「光源氏君、私はこれから身を隠すけど、くれぐれも妻に私がここにいることを内緒にしといてくれ!」
光源氏「えっ?なんで隠れるんだい?」
頭中将「妻が私を深く愛しているからだよ」
光源氏「それはいいことじゃないか」
光源氏は妻の葵の上に冷たくされるので、羨ましい悩みだと思いました
頭中将「いや、愛しすぎて、嫉妬深いんだ。異常なまでに」
光源氏「えっ?」

頭中将に近づく女の子を脅したり、脅迫状を送る

(回想:妻は女の子に嫌がらせする)
頭中将「妻は僕が他の女の子たちと仲よくするのが気に食わないみたいなんだ」
頭中将「だから...」
頭中将「僕が仲よくしていた女の子たちに右大臣の娘という立場を使って脅したり」
女房「右大臣様に睨まれたら怖いわ」

頭中将「女の子たちに脅迫状を送っているんだ」
四の君「頭中将に近づくな、消す」
女房「ひぃ、新手の呪詛よ、恐ろしい...」

頭中将、モテなくなる

頭中将「この前も女の子たちに逢いに行ったら」
頭中将「女の子たち、集まれ!頭中将だよ☆」
(シーン)
頭中将「あれ?」
女房「頭中将様に近づいたら、北の方(四の君)や右大臣様に睨まれてしまいますわ。」
女房「敵に回したくありません」
女房「頭中将様に近づくと、不吉なことが起こるって噂よ」
女房「まぁ、恐ろしい」

女の子たちは頭中将に近づかなくなりました
頭中将はモテなくなったのです
頭中将は仕方なく一人寂しく帰りました

妻は夫を監視している

頭中将は妻に見つからないように気に入っていた女性を人気のないところに呼び出し密会しました
頭中将「ようやく二人っきりになれたね」
女房「私も頭中将様と逢えて嬉しいです」
頭中将「僕もだよ♡」

四の君「旦那様、ここで何しているの?」
頭中将「よ、四の君!?なぜここが」
四の君「私は旦那様に用があるの!あなたは帰ったら?」
女房「ひぃ、申し訳ありません!」
四の君「ふっ邪魔者がどっかいきましたの」

四の君「さ、旦那様、お家に帰りましょう♪」
頭中将「そうだね...」

頭中将「妻と結婚してから、他の女の子と遊べなくなっちゃったんだ~!」
光源氏「それは大変だね...」
光源氏は妻に愛されすぎるのも大変だと思いました
光源氏「夫婦というものは難しいね」

平安貴族・男性の女性関係について

平安時代の貴族の男性は正妻の他に恋人や愛人、妾、召人など複数の女性がいたようです
権力や財力があるので生活面の支援をしていました。
そのなかでも正妻は格別な扱いで
頭中将の正妻の四の君は旦那に他の女がいることが許せなかったのです


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