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[源氏物語14] 空蝉に恋文を贈りたい
子供もわかる!? 源氏物語
光源氏君と12の花めぐり
源氏物語「帚木」「空蝉」のお話です
あらすじ
光源氏が男子だけで恋の座談会したあと、妻の葵の上に会いに行くため、左大臣の家に行きました 自宅に帰ろうとしたのですが、不吉な方角で帰れなくなりました 左大臣の部下の紀伊守の家に一晩泊めてもらうことにしました。 そこには、年の離れた夫と結婚した空蝉がいました。 光源氏は夜になったら、こっそり空蝉の部屋に忍び込みました。 空蝉と忘れられない夜を過ごしました。 光源氏はまた空蝉に会いたいのですが、どうしたら会えるか色々作戦を考えます。 二人の恋愛はどうなるのでしょうか?
ぜひ、Youtube版も見てください!
どうしたら、また空蝉に逢える?
光源氏は着替えました
女房たちは光源氏の部屋をのぞき込み
女房「寝起きの光源氏様も素敵だわ」
うっとりしていました
光源氏はどうやったら姉君と手紙のやり取りをできるか考えました
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家に帰ってからも
昨夜の姉君と会ったことを思い出して興奮がとまりませんでした
光源氏(泣きながら僕を拒否する姉君は可愛かったな)
光源氏(どうしたら、また会えるかな)
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そわそわしている光源氏に惟光は
惟光「光源氏様、落ち着かないようですが何かあったんですか?」
光源氏「見てくれ、これは姉君の花の宝石だ」
惟光「みんなが寝静まっている間に、伊予介殿の妻に会いにいっていたんですか!?」
惟光は光源氏の謎の行動力にドン引きしました。
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光源氏「もう一度、姉君に逢いたいよ」
惟光「もうやめましょうよ」
惟光は呆れました
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光源氏(姉君から連絡はない)
光源氏(どうしたら連絡が取り合えるだろうか?)
光源氏(そうだ!弟の小君くんに姉君へ手紙を届けてもらえばいいんだ)
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早速、光源氏は紀伊守を家に招きました
光源氏「小君を私に預けてくれないか?私が帝に申し上げて宮中の見習いとして働けるかもしれない」
紀伊守「本当ですか!?有り難い話です」
光源氏「今度、私の屋敷に小君を連れてきてくれ」
光源氏「ところで姉君と伊予介の間に子供はいるのかい?」
紀伊「いえ、子供はおりません。年も離れておりますし」
光源氏「そうか...」
それを聞いて光源氏はちょっと安心しました
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空蝉に恋文を渡してほしい
数日後、紀伊守が小君を連れてきました
紀伊守には先に帰ってもらい
光源氏と小君だけになりました
小君は光源氏の元で働けるのが嬉しいようです
小君に姉君のことをさり気なく色々聞きました
光源氏「さて小君くん、この手紙を姉君に届けてほしい。これが仕事だよ。」
小君「はいっ!」
小君は光源氏からの仕事に張り切っていました。
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小君は姉君に光源氏からの手紙を渡しました。
姉君はビックリしました
もう光源氏とは、これっきりだと思っていたのに、まさか手紙が届くなんて
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光源氏の手紙には
光源氏「先日のことが忘れられません
もう一度、逢えませんか?
貴方のことばかり考えてしまって眠れないのです」
書いてありました
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手紙はとても綺麗な字で書かれていて、姉君は光源氏のことを素敵に思えてきました
六条御息所のところで光源氏は文字を習っているのですが、その成果が出ているようですね!
姉君は伊予介の妻なので光源氏の手紙の返信をどうしようか悩んでしまいました
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空蝉の手紙の返事が楽しみ♪
翌日、光源氏は小君を自宅に呼びました
光源氏「あぁ、姉君はどんな返信をしてくるかな?すごく楽しみだ」
惟光「落ち着いてください」
光源氏はそわそわ小君の到着を待っています
小君がやってきました
光源氏「小君くん、待っていたよ」
光源氏「さぁ、例のものは持ってきたかい?」
小君「例のもの?」
光源氏「ほら〜姉君からの手紙だよ」
光源氏「姉君から手紙を預かってない?」
小君「いえ」
光源氏「えっ?」
小君は姉君に手紙を渡したのですが、姉君は人妻だから返事は書けないと怒られていました
光源氏は姉君から手紙の返事が無かったことがショックでした
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(回想:小君が空蝉に恋文を渡したとき)
姉君「このような手紙を受け取る相手はいません」
小君「しかし、光源氏様は姉宛と言っていました」
姉君は幼い弟に光源氏と密会していたことがバレていたら恥ずかしなってきました
姉君「あの方のところに行くのはもう辞めなさい」
小君「せっかく呼ばれているのに行かないなんて失礼でしょ」
姉君「もぅ〜」
弟がこれをきっかけに宮中に勤めれるようになるかもしれないし、姉君は弟を引き止めれませんでした
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光源氏「仕方ない、また姉君に手紙を渡してくれ」
もう一度、手紙を書いて
小君に渡しました
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光源氏と空蝉は昔お付き合いしていた!?
光源氏「君は知らないだろうけど、僕と姉君は昔お付き合いしていたんだ。」
光源氏「だけど僕のような若造より、年寄の伊予介殿を夫にしたんだ」
光源氏は純粋な小君に嘘の話をしたのですが、小君はその話を信じました小君「光源氏様、なんて可哀想なんだ」
光源氏「そうだろ!」
惟光(あの人、平気で嘘ついてるよ...)
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