リモート合唱動画の作り方(あされん風)

こんにちは、合唱グループ「あされん」のさきです。

視聴者さんに動画編集について質問をいただくので、あされんがいつもスマホやパソコンを使って編集している方法やツールをまとめたよ。

多録合唱動画・リモート合唱動画の制作をしようと思っている人の参考になりますように。

■ 大きく3ステップで完成!

私たちらしい動画を手軽に作ることを目的としているので、比較的かんたんな制作工程です。(プロ級の仕上がりを目指す方は違う記事を検索してみてね)

>Step1. 基準にするデータを作成
ピアノ付きの場合はピアノを作成。アカペラの場合は、まず1人分作成。テンポリズム音程が正確なメンバーが撮るのがおすすめ。

>Step2. 各パートの撮影
Step1の音源をイヤホンで再生して歌い、自分の声だけが入ったテイクを撮影。編集の時間短縮・難易度を下げるためにも、なるべく1本撮りがおすすめ。

>Step3. 編集
動画編集ソフトで重ねてタイミングを合わせて、大まかにバランスを調整。その後、映像を調整。できることや操作感は編集ソフトによるよ。

※ 撮影したデータは、オンラインストレージ(あされんではMEGAを使用してるよ)、大容量ファイル送信サービス(データ便など)で受け渡しをしているよ。LINEは5分までしか送付できないし画質が落ちちゃうので注意。


■ 使っている編集ソフト(Premiere Rush/iMovie)

今はPremiere Rushという有料ソフトを使用しています。
少し前までは、無料のiMovieを使用していました。
※ iMovieはMacのソフト


★ Premiere Rushの特徴
複数端末で使えるし、スマホでも使えるし、基本的な機能も揃っていて使い勝手がよく、手頃なお値段。3回書き出しまでは無料で全機能が使えるので、一度試してみてほしい編集ソフト。

・PC・スマホどちらでも編集可能(スマホでPCと同じことができる)
・データをクラウドに保存でき、複数のデバイスで1つのプロジェクトを編集できる
・iMovie以上にメモリを使用するため、PC、スマホともにスペックが低いとうまく動かない可能性が高くなる
・比較的自由に映像を調整できる(配置・色味・トリミングなど)
・映像4つ、音声3つまで一気に重ねられる
・音質調整はできない(エコーを掛けたいなど)

→ Rushで作った動画


★ iMovieの特徴
無料で全機能使えるので、Macユーザーは手軽に試せるソフト。動画が2つまでしか重ねられないから3つ以上の多録動画を作成したいなら根気が必要。

・Macで編集可能(iPhone用もあるけど機能が限定されている)
・Premier Rushに比べるとメモリ負荷が軽い
・無料で全機能使用可能
・一度に動画が2つまでしか重ねられない等機能に制限があるので、女声3部の動画を制作するなら、以下のように手間が増える
(1)ピアノ+ソプラノ+メゾを重ねて書き出し
(2)上記にアルトを重ねて書き出し
・音質調整ができる(自由度は低い)
・映像の組み合わせは限定されている(クロップ機能がなく、動画の中心だけ表示することができない)

→ iMovieで作った動画


★ Premiere Rushでこれがあったらなあ…と思う機能
iMovieでできることが少なかったので、現在はPremiere Rushを使用していますが、編集に慣れてくるともっと機能が欲しくなります。

たとえば…
・音質調整(エコーをかけられるなど)
・5動画以上重ねる(混声4部合唱+歌詞を入れたい)

ただ、更に高機能な動画編集ソフトや音楽編集ソフトが必要になります。そしてそれを使用するには、高スペックのPCや、使いこなす技術を習得するための時間が求められますが、あされんはそこまで掛けることは難しく、今は使いやすく手頃なPremiere Rushに落ち着いています。


■ かんたんに多録を楽しむなら〜おすすめアプリ〜

映像がいらない、もしくは映像の自由度はそんなに求めない場合は、多録用のサービスをを楽しむのも手。

★ nana(ナナ)
動画はとれないけど、とてもかんたんに声を重ねられる。サービス内でそのまま公開できるから、公開したい人には手軽。90秒までしか撮れないのでワンコーラス向き。


★ Sound Trap(サウンドトラップ)
動画は取れないけど、複数人で1つのプロジェクトに同時並行で音を入れられる。あされんでは、細かい表現のすり合わせが必要な曲で、撮影前に方向性のすり合わせをするのに使ってるよ。ただ、プロジェクトを開くたびにデータをダウンロードするのでギガには要注意。


★ Acapella from PicPlayPost
まだ使ったことはないんだけど、アカペラの方々中心に使っているのを見かける。かんたんに動画付きハモリ動画を作れるみたい。


■ 著作権の配慮を忘れずに

自分で聞くために作るのは問題ないけど、世の中に公開する場合は、著作権への配慮も必要だよ。

ピアノ伴奏を借りる場合は許諾を得ましょう(たとえばYouTubeから借りる場合は概要欄等に著作権フリーです、使っていいよ等書いてあればOK)。

また、YouTubeやInstagramニコニコ動画、Tik Tokは著作権を管理するJASRACと包括契約を結んでいるのでJASRACで管理されている曲は、特に手続きなく公開できるけど、Twitterは、個人でJASRACと契約する必要があるよ。

以上、ご参考になれば幸いです!

※ 新しいやり方やアプリを発見したら更新予定、またちょっとしたコツも別記事にまとめる予定だよ。

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あされんのプロフィール
社会人のホンキ朝活プロジェクト。週に1回、合唱歴の長いメンバーが、仕事前に「あされん」していろんな曲を歌ってるよ。今は外出自粛のため、それぞれの自宅で活動しています。

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