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頭を怪我したときに読んでもらいたい。私のばっこう体験記

これは、私が頭を怪我して縫って、一通り治療が終わるまでのごくごく短い体験記です。

あくまでも個人的な体験に過ぎませんが、誰かが怪我をしたときに同じようにネットで検索したときのために記しておこうと思いました。
※痛いのが苦手な方はご遠慮ください。

気がついたら床の上

学生時代は皆勤賞、献血に行けば成人男性と同じ量の血をとられるほど健康優良児の私ですが、人生で2度目の救急車で運ばれる経験をしました。
※1度目は熱中症で倒れたとき

楽しくお酒を飲んで、立ち上がって帰宅準備をしているとき。
今思い返せば確かにふらつく感じはあった。
でもそんなに量は飲んでいなかったし、意識もはっきりしていました。
この日飲んだのはワイン2杯だったけど、その前の週にはウォッカとかワインをもう少し多く飲んでも元気だったからです。

気がついたら床の上でした(笑)

この前後は本当に記憶がなく、気がついたら一緒に飲んでいた人たちが心配している声がして、誰かが頭を支えてくれていて、自分が床に寝ていることはわかりました。頭がちょっと痛いと思って触ったら濡れているのがわかって、ああ怪我したのかあ、と(笑)。なんて恥ずかしいんだと思いました。

この時意識ははっきりしていました。ただお酒のせいか最初は視界が真っ暗で、頭の傷もさほど痛くはなかったです。そんなに深くなかったというのもあるかもしれませんが。

幸いにも近くに病院があったので、すぐに救急車で運んでもらえることになりました。

救急車で運ばれながら

さて、一度熱中症で運ばれた経験から私はすでにいろいろな考えを巡らせていました。

熱中症で倒れたときも頭からひっくり返ったらしく(これも私は覚えていない)、自分の生年月日がすぐに言えなくて焦った記憶があります。しばらく休んだら元通りになったのですが。

今回ももれなく頭を打っているため、個人情報を確認する質問が浴びせられます。まず頭をよぎったのは、負傷したことでライター業に支障が出たらどうしよう、でした。

知人が脳をいじられた結果一時的にしゃべれなくなり、ヘルプマークをつけて歩くようになったというSFみたいな話が記憶に新しかったからです。

しかし一方で入院したら仕事休めるんじゃない?という気持ちもよぎる(笑)。入院になっても保険の友達に連絡すれば金銭的には問題ないはず。

ただやっぱり入院というのは行動も制限されるし周りに心配されるのも嫌だな、と思い。できる限り明瞭に返答しました。私の頭は大丈夫ですよー!

そして診察が始まります。こういうときのお医者さんや看護師さんってすごく落ち着いていてフランクに接してくれるので安心しますね。多分大ごとにはならないんだろうなあ、と思いました。

CTスキャン~いろいろな検査

頭に異常がないかどうか、CTスキャンを体験しました(多分CTスキャンだった)。このころには傷がじんじんするのに飽きたのでそろそろ治療してほしいと思いつつ、あっこれってチームバチスタのがんがんトンネル魔人じゃん?!と1人で勝手に盛り上がる。
※後で確認したらがんがんトンネル魔人はMRIでした。残念。

広い部屋に通されて、体にいろいろ貼り付けてもらったり質問を受けたりして診察を受けます。変な下着じゃなくてよかった(そこ)。大体こういうこと考えてる時点で脳に異常はないんだろうな、と自分でも思いました。

改めて患部を確認されます。問題は私の髪の毛がすこぶる多いことでした(笑)。いや、今思えばそれも軽症で済んだ理由のひとつだとは思いますが。お医者さん的には傷が見えなくて困ったようです。

すでに血液が乾き始めてガチガチになっていたのもあり傷口付近を洗浄されました。これが沁みた。怪我してから治療が終わる一連の流れの中で一番痛かった気がします。

頭を縫った初めての体験

診察の結果、頭を縫いましょうということになりました。この辺で少し私はワクワクし始めます(笑)。頭を縫うなんて初体験!歯医者で麻酔することはよくあるけど、頭縫うときってどこに麻酔するんだろう?全身麻酔かな?

といろいろ考えていたら「じゃあ縫いますねー」とあんまりちゃんとした説明もなくホチキスでバチバチ留められた。あ、縫うってこうやるのね!昨年母親も頭縫って傷跡がホチキスでフランケンシュタインみたいになってたけどこういうことなのか…ってか麻酔しないんかい!!!!!

でも体のどこかを縫うという経験はこれが初めての私。我慢できない痛みでもないし(さっき洗浄したときのほうが痛かった)、おそらくこういうもんなんだろうなーでも人に聞かれた時のために何針縫われたか数えておこう。1,2,…11針かなー。
※後に割と周囲に驚かれる数字だったことが判明する。

縫い終わって(正確にはホチキスで留め終わって)、看護師さんにバトンタッチ。治療結果を見た看護師さんが一言。
「えっ麻酔しないで縫ったの?!強い子だねえ」

やっぱ普通は麻酔するんじゃん!!!(爆)

人より痛みに強い子というのは自覚あります。小さい頃から歯医者で鍛えられてきたからね。献血も好きだし。

看護師さんが傷口を覆うガーゼを当ててくれたのですが、ここでまたしても私の髪の量が災いして難航する。
「うらやましいくらい髪の毛多いわね~」
「そうなんです…」
美容院に行くたびカツラつくれるくらいって言われるんで。

検査の結果脳に異常はなく、薬もなしで帰宅。普段からお酒に弱いわけでもないので単なる不注意による負傷と相成りました。頭縫うってそんなに大ごとじゃないのか~と思いました。
※あくまでも私の場合です。

病院から家まで歩いて帰れる距離だったので、夜中3時くらいに歩いて帰宅。帰ってから気づいたけど首筋に血が残ったままでした。人がいない時間でよかった(笑)

帰宅してから血まみれになった服をすべて手洗いするくらいには元気でした。ちなみに血の汚れを落とすのにカウブランドの牛乳石鹸はかなりおすすめです。香りもいいし綺麗に落ちるので、血で服を汚しがちな方は試してみてください(どんな人だ)。

針を抜くにあたり調べてみた

病院からは紹介状があるので、お近くのクリニックで抜いてもらってくださいね、と説明を受けました。ここも近所なんだがな…まあいいでしょう。

しかし頭の針を抜いた経験はおろか、クリニックなどにお世話になった経験はほぼない私。歯科・内科・皮膚科・眼科は経験あるけど(割とあった)これまでの人生で大きな怪我はしてこなかったからなあ。

針を抜くのって痛いのかなあ、お金がかかるのかなあ、といろいろ不安になったので調べてみました。するとそもそも頭の傷をホチキスで留めるのは早くて便利だけど、傷が開きやすい、というお医者さんの恐ろしい記事を見てしまった。うわあーそうなのか。

病院に詳しい友達に今回の麻酔無しホチキスの件を伝えたところ、「それは絶対研修医ですよ!ヤバいやつですよ!」と言われました。ええーそうなのか。

そうはいっても縫っちゃったんだから仕方ない。針を抜く体験を検索してみたのですが、あまり見つかりません。頭の針を抜くのは「抜糸」に対し「抜鉤(ばっこう)」と言うらしく。確かにそうなりますね、なんだかカッコいい気もしてきた(笑)。

抜鉤(ばっこう)で調べてもあまり情報が出てこない。でもひとまず
・抜くのに痛みはほとんどない
・お金は数百円程度
という情報だけがありました。

それなら安心だなーと思いつつ、どこで抜鉤してもらえるのかわからない…そもそも抜鉤って外科なの?内科なの?調べても抜鉤に対応しています、なんて文言は出てきません。

ひとまず近場のクリニックに電話して聞いてみたら可能とのこと。最初から電話しておけばよかったよね。時間を見つけて抜鉤に向かいました。

ばっこう初体験

近場のクリニックに行くと、傷口を見たお医者様が一言。
「結構複雑だね~大変だった?」
え、そうなの??(笑)
11針だったから?それともやはり研修医の雑なオペだったのでしょうか…

どういう風に抜くのかなあ、と思っていたら、どうやら針をバチンバチンと切断しているようです(さすがに見えないのでわからない)。なんとなく普通のホチキス針を抜くみたいに引っ張るのを想像していたので、思ったより頭皮にダメージはなさそうと一安心しました。

のも束の間。これ結構痛いぞ??誰ですネットで「髪の毛を抜くくらいの痛み」とか書いていたのは!傷口を洗ったときほど痛くはなかったものの、割と痛かったです。まあ私の場合だけかもしれません…多分針を重ねて縫ったりとかしてた気がする。ちなみに価格は1,000円程度でした。

思ったより痛かったし軟膏も塗ってもらったので、傷口洗ったら沁みるかなあと思ったけど、シャワーを浴びる頃には痛みはなくなってました。よかった。

終わりに

頭を怪我してから抜鉤するまでの流れを一通り書いてみました。私が実際にそうしたように、一度はネットで調べる人の助けになれば幸いです。

でも自分で体験することがすべてですね。ネットは参考程度にしておくのが一番です(そこ)。




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