水平と垂直:プリセッションについての覚書2

動物と人間を隔てる境界線は、宇宙によってデザインされた「意図」を知覚できるかどうかです。
スピリチュアルな探求とは、その「意図」を知覚するための試みという側面があります。

ただし1の終わりで述べたように、「意図」を目的化することには危うさが付きまといます。

具体的な行動が水平方向だとすると、「意図」は垂直方向に交差しています。
このクロスポイントに、「ハートが喜ぶ」ことがあります。

なので、「意図」を目的として行動すると、垂直方向の「意図」が、水平に倒れてクロスポイントが消失することになります。

国や共同体、大義名分という抽象的な虚構のために具体的な行動をとると大惨劇が引き起こされるのはこのためです。
したがって、「ハートが喜ぶ」ことを失わないようにしなければなりません。

「意図」の探求は、人知れず善行を積むなどの、俗世からかけ離れる方向に行きます。
ガチなスピリチュアルは、現世利益とのからみがゼロどころか失うことに積極的です。

宇宙によってデザインされた「意図」自体を変えることはできません。
「意図」は、「選択できない」ことです。
そしてその「意図」をどのように扱ってもいいという自由意志があります。



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