五体投地で写経(実践編)

過去記事「五体投地の写経をミニマイズする」の実践編です。

嵯峨天皇は般若心経の一字ごとに五体投地していたということなので、遺物をただ拝むだけではなく、さらに発展させる形で再現しようと思いつき、そのまま模倣するのではなく、手間と時間を最小限にする方法を考案しました。

先天の三種の大祓は全部で30文字あります。これを東西南北の四方位に順番に配置し、2回繰り返すことできっちり正方形に収まります。
つまり、先天の三種の大祓30文字を2回繰り返して60文字です。
この正方形は15の層で構成されます。

先天の三種の大祓
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子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
甲乙丙丁戊己庚辛壬癸
乾兌離震巽坎艮坤
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まず始まりは「子」からです。
東を向いて五体投地し「子」と書きます。
※画像は般若心経ではなく檀家として入ってる宗派(日蓮宗)のものです。

「子」の後に、写経の一文字を書きます。この場合「於」です。
続いて、先天の三種の大祓と写経を4字おきに一文字ずつ書いていきます。
「辰」「能」、「申」「一」…というように。

謎の「○」も文字としてカウントしました。

東の方向に15層全て書いたら、南を向いて五体投地し、同じ要領で書いていきます。さらに西、北と続けます。

このように4回の五体投地で60文字埋まりました。
これだけでも結構集中力が要ります。
一文字ずつ五体投地することがいかに大変かがよくわかりました。

60文字=15層は、1層を一日と見立てて、カレンダーにチェックを入れます。このやり方で写経を進めていくうちに、2019年は12月分まで終わっていました。

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