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著名人の誤認拡散。なんとかならんかな

ブログの時代になってから閲覧者がインフルエンサーなり著名ブロガーなりの発言を事実確認することなく受け入れてしまうようになりました。著名人の以下の発言。Threadsの一コマです。

5兆円がこの3項目で費やされるわけなかろうに。事業の是非は別にして予算は微々たるものでしょう。

これに対する私の反論はこんな感じです。学童保育父母会で資金調達係を3年間務め、コロナ禍を乗り切った経歴を持つ者として一言言わせていただきました。

子ども家庭庁が公開している関連予算のポイント。これはウェブで確認することができます。これが事実です。

子育て支援として保育士等の処遇改善、学童保育に対する運営補助、子どもの居場所づくり、またいじめ問題にも各々予算が割れているのが分かるかと思います。これらは各団体による地道な陳情の結果です。仕事をしながら夜間に地方議会の公職者や首長に面談いただき要望を伝えたり、この地区の与党代議士の方にまつり等で声掛けして話を聞いていただいたりとか陰で努力をしてきた結果です。これは全国各地でそのような取り組みが進められています。

仮に5兆円の予算がなくなるとどうなるでしょう。子どもたちは放課後に居場所を失い、外で遊べないかぎっ子になるか保護する大人がいない状態を余儀なくされます。小学校低学年児には非常に脅威であり、悪意を持った人が近づくことが容易になります。それを避けるため、収入がたくさんあるひとは月額8〜10万円近く払って株式会社学童に預けることも可能です。それだけの資金をそれぞれの世帯用意できますか?

またこれから長期休暇に入ります。子ども食堂がなくなると家庭で満足に栄養を取ることができない児童も現れます。

保育士は今でさえ比較的低賃金です。処遇改善がなくなればだれもやらなくなります。子どもの預け先がなくなるでしょう。

これらのことを世間はよしとしないでしょう。子育ては極めて政治的に強い力を持っています。それは長い過去の蓄積で保護者関係者の取り組みがそうさせてきたのです。

政治のことは詳しくはありませんが、少なくともSNSをこねくり回してさえいれば物事が進むような単純な世界ではないように考えます。「実世界を見てほしい」はインフルエンサーにも向けられることばです。

総括になりますが、著名人が無責任に発言する様、そしてそれが事実確認されることなく受け入れられてしまう仕組み。SNSは便利な一面がありますが、反対に間違った情報が瞬く間に拡散してしまう恐ろしさもあります。これでは未来を心配せざるを得ない。そのように感じました。






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