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サイクルツーリズムの中で自分ができること

先日の浜名湖の記事の中でサイクルツーリズムを考えるふりをして、サイクリストを誘致するための取り組みが静岡県で活発的に行われていることを記述しました。行政側が自転車道等を整備し、自転車に乗る人が増えるようになってもその地の経済が活性化しないようでは何のための整備かを問われることになります。サイクリスト側としても経済を回していくために消費活動に貢献しないといけないなと考えるふりをしている話です。

サイクリストの実態調査については一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンが行っているサイクリスト国勢調査があり、それについての考察は「さいくりす太」さんが行っているので、そちらを参照していただくとして、この投稿ではサイクリストの現地旅行先における具体的な消費活動事例を自分のこれまでの自転車旅行体験の中で示していきたいと思います。

消費活動は以下の数点が主なものになると思います。             (1)現地における自転車以外の移動(つまり輪行)                           (2)現地宿泊(ホテル・民宿・ゲストハウス)                  (3)現地飲食(名産品・繁華街・コンビニ)                  (4)現地における自転車以外の体験(アクティビティ・施設観光)    (5)旅行先土産品の購入

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自転車旅行は出発から帰宅まですべて自転車でならないということはありません。むしろ社会人になって自転車旅行の日程が多く取れないと目的地まで移動するのに公共交通機関を使用することが多くなります。自家用車で移動することも選択肢としてはありますが、現地での消費行動を考えると交通機関の方が消費額が大きくなります。

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奄美諸島や沖縄では島を次々に移動するようなアイランドホッピングの計画を取り入れるのも面白いと思います。写真は鹿児島から奄美大島に渡るフェリーです。九州縦断を終えて奄美大島に行くのに往復で活用しました。

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状況によっては現地で自転車を借りてサイクリングを楽しむことも現地での消費につながります。座間味島に行ったときに活用しました。

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宿泊についてはテント泊や駅舎での緊急宿泊も趣がありますが、ライダーハウスやゲストハウスなどを中心として宿泊していました。

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福利厚生で補助がもらえる場合はホテルに宿泊すると建物内の管理の行き届いたところに自転車を保管して頂けるというメリットもあります。普段自転車を納戸など屋内に保管している場合は風雨で劣化させないためにも活用したいところです。

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写真は根室に行った際のゲストハウスでの朝食です。温かいおもてなしを受け取ることで自転車旅行にも弾みがつきました。ホテルではビュッフェであれば地元の名産品が並んだりします。

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遠征などする場合は地元の名物料理などを食べたりするのもいいですね。特に地方都市だったりすると少しでも活気づいてほしいと美味しいもの探しをしています。稚内では海鮮丼やたこシャブを食べたりしました。

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根室では駅前にカニを茹でて食べさせてくれる店が並び、花咲ガニをめい一杯堪能しました。SNSが多用される現代においては”インスタ映え”的な効果も得られ、旅行記録に厚みが出てくると考えます。

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費用を安く抑える場合でも地域の繁華街にはB級名物料理がたくさんあります。そういう店を利用するのも地域貢献につながります。

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アクティビティや施設観光について、時間が許せば色々な観光地に行くことで様々な体験をしたり、宿泊したホテルで別のアクティビティを楽しんだりします。1日中、自転車で走り倒す日もありますが、立ち寄り先があることで楽しみが増えてきます。

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淡路島を旅行した際は、鳴門の渦潮観光を行ったり、また最近リゾートホテルで気軽にアクティビティメニューが充実しているような気がします。

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三重のNEMUリゾートではSUPを楽しみました。

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お土産はツーリズムに必須ですね。長旅ともなると職場から休暇を取得して旅行に臨むことになります。職場に負担をかけるならなおさらです。物品の購入はまさに消費活動そのものであると思います。(写真は白い恋人工場)自分自身、お土産には1度につき、萬を超える支出を行っています。

総括になりますが、先日の浜名湖の記事でも取り上げた静岡新聞の記事の通り行政はサイクリスト誘致のため、様々な取り組みを行っています。サイクルツーリズムの推進のためには行政が整備したインフラを活用していくことが重要であり、そのためにはイベント等を企画したり、サイクリストとして現地での消費活動を”目に見える形で”行う必要があると考えます。

しまなみ

しまなみ海道を代表格として自転車関連の整備を自治体が行うにしても使用する公費は設置自治体の出費になります。観光を推進する地域は過疎の問題を抱える地域もあり、地域経済の活性を求めて自転車観光に望みを託しています。国から自治体への補助はそれなりにあると思われますが、当該地域住民の理解が得られなければ、自治体によるサイクルツーリズムへの投資は継続されないことでしょう。サイクリストが支出に貢献して経済を回す出番が来ていると言えます。

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