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春を待つ ことのはじめや 酉の市

本日は酉の日です。朝から雨でどうなることかと思いましたが、何とか開催できて何より。

酉の市は冬の季節の風物詩。関東地方を中心として鷲や鳥にちなんでいる寺社の年中行事で、今では商売繁盛を願って多くの露店で、威勢よく手締めして「縁起熊手」を売る祭として有名です。お祭りになると商売繁盛祈願として、個人事業主や中小企業のオーナーが大きな熊手を買いに来て威勢よく手締めをしてもらっている光景を目にします。

酉の市の由来

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酉の市は、日本武尊が東夷征討の際に鷲神社に立ち寄り、勝ち戦祈願し、帰途の折も祝い松の木に武具の「熊手」をかけて勝ち戦を祝ってお礼参りしたことに由来すると言われています。その日が11月の酉の日だったことから、酉の日が神社の祭礼日となり、日本武尊を祀り武運長久、開運、商売繁盛を願う酉の市につながっていったと言われています。江戸時代からこの11月の例祭も「酉の市」として引き継がれていますが、もともとは「酉の祭(トリノマチ)」だったそうです。

二の酉、三の酉まである年がありますが、これはその年の11月に酉の日が何日あるかで言われ方が変わります。まである年があるのは、暦の巡りで酉の日が2回ある年と3回ある年があるためです。2021年は一の酉が11/9、二の酉が11/21と2回です。また、三の酉まである年は火事が多いと言われ、火の用心につとめる風習もあります。

縁起熊手

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酉の市名物の熊手。その形や用途から、福や金運を「かっこむ(掻き込む)」様子がイメージされることが由来であるといわれています。また鷲の爪の形にも似ていることから、運を「鷲づかむ」という意味が込められているとの見方もあるようです。今では縁起物が盛りだくさんの熊手すべて意味があるそうです。

熊手を購入すると「かっこめ、かっこめー」という威勢のいい掛け声をかけてくれるのもそのためです。「商売、やったるで!」っとテンションの上がる瞬間。酉の市で来年の商売の花火ぶち上げましょ!という熱気を感じます。

「おかめのお面」お多福で福を招きますように

「升」は『ますます繁盛』しますように

「巾着」はお財布を表しており、ますますお金がたまりますように 等等

熊手以外の縁起物

酉の市は熊手だけではなく、食べ物もあります。

頭の芋 八つ頭と呼ばれる里芋の種類のお芋です。これは「頭」の字から「出世する」の意味や、1つのお芋からいくつも発芽するので「子だくさん」を連想させる縁起物です。

黄金餅 見た目通り、見た目が小判に似ていることから「財を成せるように」といった意味が込められています。

切山椒 山椒の粉と砂糖、上新粉で造られた餅菓子です。短冊切にしたものを切山椒とよんでおり、日本では山椒は「捨てるとこなし。全部利用できる有益なもの」であることから縁起物として扱われるようになりました。

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コロナのせいで、季節の風物詩もオンラインやらなんやらとなってしまいました。今こうして、あらためて風物詩を楽しみ、商売繁盛を願い、春を待つ一つの年中行事を体験できることが、改めて喜ばしく感じました。

こんな人の量も久しぶり。そうそうこの熱気

江戸っ子たるもの

熱気なくしてどうする

早とちりなんてお構いなし 威勢のよさだけが売り物だい!

切山椒は、会社で分けて、一致団結をはかり、、たい


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