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イギリス大学院 1学期振り返り

私の通う大学院は、12月の3週目をもって1学期が無事に終了しました~!年明けにはテストが待ち構えていたり、修論が本格化してくる気配があるものの、普段よりプレッシャーが少ないため、ロンドンの仲間とクリスマスパーティーをしたり、日本の友人とWEB飲みしたり、久しぶりに昼からビール片手にくつろげる時間を過ごしています。幸せ~。。。

。。。と、幸せに浸っていたら、あっという間に冬休みも折り返しでした!(汗)忘れぬうちに今期の大学院生活について、振り返りをしておきたいと思います。

0. リフレクティブ・サイクルを活用してみよう

折角なので、授業でも登場した ”Gibbs’ Reflective Cycle” (1988)なる、振り返りのサイクルのフレームワークを使って、今期の授業全般について振り返りをやってみます。自分の経験を以下の6つのステップを描写していくものです。(※日本語部分は私の理解ベースです。違ったらすいません)

  1. Description : どのような出来事だったか

  2. Feelings :どのような感情や気持ちを抱いたか

  3. Evaluation: 自分にとってどんな経験だったか

  4. Analysis:何がうまくいったか、いかなかったか、 どうして起きたか

  5. Conclusion:自己の成長にどうつながったのか、何を学んだか

  6. Action Plan:次にどう活かすか

ステップが多いので少し面倒(!)な気もしますが、ちょうど、年末の振り返りや、年明けの目標設定をしっかり深堀りしながら行ってみたい時に活用できそうですね。お試しあれ~

以下は私の個人的な振り返りです。羅列ゆえお見苦しいですが、海外大学院に通う主婦の頭の中を覗いてみたい(物好きな)方は、続きをどうぞ~!

1.Description : どのような出来事だったか


・約3か月間で合計5つのコースを受講。人事にまつわる理論・知識習得、また研究法の基礎を学んだ。
・それぞれのコースで週1回のセミナーがあり、そこで教授やクラスメイトとディスカッションをするために事前にビデオ講義や参考文献を通じた自己学習をおこなった。
・セミナーには欠かさず出席し「最低1発言!」を自分の目標にした。
・事前資料には基本的には目を通した上で参加した。ただし文献などは「目を通しただけ」で、説明できない、ポイントが思い出せないことも。
・グループ課題が2回(研究法立案、リサーチプレゼンテーション)あった
・個人課題(エッセイ)を4回提出した
・課題のこと、プライベートの事などについて気楽に話ができるクラスメイトが数人できた。
・平日だけでは、課題を終わらせられず週末もどっぷり使うこともあった。夫や友人との予定をキャンセルしたり、家事放棄!する事もあった。

2.Feelings :どのような感情や気持ちを抱いたか


・自分が勉強したいと思っていることにこれほど贅沢に時間を使えることに喜びを感じる。教授陣もクラスメイトも魅力的で、ここで学べて楽しい。
・大学院に通うことを後押ししてくれている夫には本当に感謝。
・英語の苦手意識は依然消えないが、どうにか授業や課題を終える事が出来て自信になった。但し、英語力が向上しているというより、顔の面が厚くなってきただけのような気もする。
・グループ課題なども皆積極的なので、自分がどういう形で貢献できるか見いだせずちょっと悩んだ。まだ明確な答えもない。
・課題に追われて憂鬱な気持ちを抱くことも多かった。やりたいはずなのに、自分で決めたのに、つい課題を後回しにしてしまうのは何故だろう。
・勉強の要領が掴めてきたような気もするが、本当に自分の身になっているか、これを将来本当にちゃんと活かせるか不安。

3.Evaluation: 自分にとってどんな経験だったか

・手ごたえを得た
初めての英語の学校生活に不安を募らせていたが、思ったよりどうにかなった。まだテストも終わっておらず、成績も分からないので断定的には言えないが、与えられているカリキュラムや課題をここまで完了させられた事は、1つ自分にとっては成果だと思う。

・やりたいことを見つめなおす経験
私にとって「人事」との出会いは、新卒でたまたま配属された部署だったわけだが、その会社を離れて、自分のやりたいことを改めて考えたときに、「もっと人事を突き詰めて勉強してみたい」という気持ちが湧いてきたのは、ちょっと驚きでもあった。実際に大学院に入ってみて出会う知見の数々は興味をそそられるトピックばかりで「自分はこういう分野に興味があるのだな」と気づく機会になっている

4.  Analysis:何がうまくいったか、いかなかったか、どうして起きたか

うまくいったこと:
・どんなにやる気が下がっている時でも、セミナーに向けての課題は全部終わらせてからセミナーに参加することを継続できた。

・準備していけば、苦手なディスカッションや、プレゼンテーションも、まずまずなレベルで出来た。

→ (どうして起きたか)ディスカッション、発表など、対面で自分の意見を述べる機会に対しては、自分自身かなり意欲的に準備しているようである。これは「話すのが好き」というよりは、「人前で恥をかきたくない」というチキンな性格に起因するが、この傾向を上手く使えば学習効率を上げることに貢献するかも。

うまくいかなかったこと:
・文献を読むモチベーションが上がらず、積ん読癖を発症することが頻繁にあった。最終的には翻訳ツール頼みになってしまったり、記事のポイントがよくつかめないまま放り出しているものもあった。

→(どうして起きたか)文献を読む目的や、どんな情報を得たいかを自分の中ではっきりさせないまま読み進めている事がある。やる気がない→だらだら流し読み→ポイントが抑えられず→退屈 の悪循環ループに。

・グループ課題などは、お互いの意見のすり合わせで妥協してしまったような気がする。自分の担当パートはやるけど、他のパートへの意見や、全体の整合性とか完成度を高めるための議論とかは避けてしまった。

→(どうして起きたか)英語だからハードルが上がっているわけだが、根本的な部分はそうではなく、まだ、どこか自分の中で「相手の意見を否定することは相手自身を否定すること」のような日本人的な発想が根底にあるのかもしれない。あとは、単純に他のパートにまで気を配る余裕がなかったという説もある 笑

5.Conclusion:自己の成長にどうつながったのか、何を学んだか

・「どうにかなる」という楽観力
どちらかというと将来を悲観しがち&保守派の性格だが、飛び込んでしまえば「どうにかなる」し、意外と自分で「どうにかできる」ことが判った。ヘルプを求めれば助けてくれる存在が周りにはたくさんいて、学業面、メンタル面、生活面など、いろいろな人が支え担ってくれることを実感する日々だった。大学に出願したころには200wordsの英文すらまともに書けずの状態だったが、今では(時間はかかるけれど)数千というボリュームにも対応できるようになってきたし、修論12,000wordsも、コツコツ進めれば決して不可能ではないと思えるようになってきた。 人はいくつになっても成長できる。

・人事は難しい。けど面白い
ある教授は「人事に関するあらゆる質問の答えは『depends』(場合による)だ」とよく言っていた。「正解」はないから、その組織・状況・目指す姿などをふまえて、絶えず「最適解」を導き出すこと、それを実行できることが大切なのだよ、と。人事に限ったことではないが、正解を知っている人ではなくて、導ける人になれるようにもっと、もっと学んでいきたい

6.Action Plan:次にどう活かすか

面白いことに、このリフレクションをしているとモチベーションが上がってきますね。つい先ほどまで、勉強したくない病を発症していましたが、来期はもっと勉強したい、という気持ちになってきました(単純)

・効率的にやる
来期は今期より履修科目も増えて、修論も本格化してプレッシャーが大きくなるのは目に見えている。一番自分がストレスを感じるのは、やりたいはずの勉強が義務化している状態(課題が溜まって今すぐやらないとヤバい、他の予定が狂う、みたいな)なので、そうならないようにある程度効率を意識したい。
・机に向かってからエンジンかかるまでの時間短縮
・リーディングはこまめに集中して進める、主題を自分なりにまとめる
・学んだ事をアウトプットする場を作って、理解を深める

・楽しむ
負荷がかかると忘れそうになるけれど、こんなに学びたいことに時間をたっぷり注げる期間は人生の中でも限られていることを忘れない。授業をサボって他の事に熱中する学生生活は学部時代に十分に堪能したし、旅行やそれ以外の余暇もきっと修了後にまだ楽しむチャンスはたくさんある。今はこんなにも溢れるほどに勉強できることを楽しもう!

7.最後に:よいお年を!

こちらがおそらく2021年最後のnoteになります。私のページを訪れてくれた皆さま、つながってくれた皆さま。ありがとうございました。

半年前に始めたnote。基本的に日記は三日坊主な私が続けられたのは、温かいコメントやスキで応援してくれたり、素敵な記事で執筆意欲を刺激してくれるnoteの皆さんのお陰です。

来年もここで、いろいろな価値観、刺激、癒し、学びに出会えることを楽しみにしています。

それではよいお年を!!

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