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【2021/05/19版】 最新SAKEトピック!

まるで梅雨入りのような澱んだ空とじめじめとした空気。
ニュースを見ると、まだ梅雨入りではなく「梅雨のはしり」かもしれない、とか。

今年は夏まで遠そうで、家いる時間もますます長くなりそうなので、買ったまま積み重ねた本を思いっきり読む時間にしたいです。

それでは、本日のニュースです。

柏露酒造  アジア富裕層向け日本酒「緲」提供開始

日本企業や文化事業者と共にブランド事業を展開する株式会社UNITY ZERO(香港)は、日本酒事業の第一号ブランド「緲(びょう)」を、新潟県長岡市の蔵元と連携し、中国市場を主とする海外アジア向けに提供を開始します。 

「緲(びょう)」とは、日本語で「かすか/はるか/はるかに遠いさま」という意味を持ち、中国語圏では日常的に使用されている言葉です。
雪国の雄大な自然と、製造パートナーの酒蔵の歴史に思いを馳せるイメージから命名されたとのことです。

輸入規制が続く現状を打開し、購入を促すために、中国国内から海外への贈答需要に応える販売チャネルを香港に整備。独自開発した専用ECで、中国国内からのオンライン購入と同時に、贈答したい海外の送り先に対して、日本から輸出する仕組みを構築中。

日本→中国への輸出に制限があるため、中国→他の国への贈答、というチャネルの作り方が興味深いです。

大坂なおみ選手で話題の必勝守付き〝必勝酒〝

村重酒造株式会社(山口県岩国市)は、「白崎八幡宮の必勝酒」と、白崎八幡宮の「必勝守」のセットを5月10日(月)に販売開始しました。

「必勝酒」は、岩国で古くから地元で愛されてきた村重酒造の新酒に、弘中三河守所縁の神社・白崎八幡宮で、勝利運やコロナウイルスなどの悪疫退散の御祈願をされたものとのことです。

村重酒造と白崎八幡宮は代々関係が深く、御神酒を白崎八幡宮に納めさせていただいており、白崎八幡宮の宮司からも承諾を受けて「必勝酒」が誕生しました。

霊験あらたかなお守り付きの日本酒、こんな時期だからこそ入手したいお酒ですね。

剣菱「藁縄(わらなわ)」の自社生産開始

剣菱酒造株式会社は、長年受け継がれてきた酒造りの伝統継承と、樽製品におけるごみ削減のため、4年間の試行錯誤を経て酒樽を縛る「藁縄(わらなわ)」の復活事業を開始しました。
今回の取り組みにより、樽製品に使われていたプラスチックの使用を減らし、プラスチックごみの99%削減にも繋がりSDGsへの貢献をはかります。

日本では古来より米の豊作を祈り、豊作になったことを感謝するため、余った米で作った酒を稲穂から穫れた藁で飾りつけし、神社に奉納してきました。その際、恵みの大地と神への感謝を示すために、「藁(わら)」で樽を縛っていました。

剣菱では2016年に製造機械の故障に伴い藁縄が製造終了となってしまい、ビニール製のものへと変えざるを得なくなりましたが、日本人としての伝統と文化を継承するため、何としても藁製の樽製品を残すために、自社生産を開始しました。

継続的に製造を続けていくために、原点回帰をし、さらに自社で藁縄を生産する剣菱酒造の視座の高さに、並々ならぬ意志の強さを感じました。


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