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ボートというマイナースポーツと部活動の成立条件と
10年ほど前、「ボート部の成立条件」というものについて研究したことがあります。
研究といえば大層なものに聞こえてしまいますが、ほぼ趣味でデータの整理を行った程度で、しかもサンプルは北海道に限りました。(全国だと手間暇が大変なので、適当に妥協しました。)
今回はその成果について簡単にご紹介します。
1.分析材料
1-1.分布:ボート部がある自治体、学校、練習場所の所在
→7自治体に合計16の部が確認されました。(今も存続していることを願います。)
1-2.人口・面積・人口密度:各自治体について整理おける現在および変遷
→7自治体いずれも北海道内では人口が比較的多い方でしたが、札幌市以外は人口減少傾向でした。(人口が多くてもボート部がない自治体もありました。)
1-3.水域:1-1にて該当する自治体内にある河川や湖沼
→いずれの自治体にも多数の水域が存在していましたが、ボート競技に利用できる規模は確保できないところが多いようでした。(詳細はボート協会の競漕規則をご覧ください。)
1-4.経費:部活動成立のために必要な諸経費
→艇、オール、エルゴマシーン、旅費、維持管理費など、イニシャルコストもランニングコストもそれなりに掛かりそうでした。(エルゴマシーンはボートを模した練習器具です。トレーニングやダイエットにおすすめ。)
2.分析結果(部活動の成立条件)
2-1.自治体として人口20,000人以上または人口密度50人/km2以上であること。
→国内だと自治体数約1,700のうち、この条件を満たすのは半数以上。意外と多いです。
2-2.練習場所となり得る水域が自転車で1時間以内の範囲に存在すること。
→日本ではこれが厳しい印象。直接距離1km以上を確保できるような水域を探すだけでも一苦労かも。自転車基準なのは部活動ということで。
2-3.ボート文化に経費を充てることが出来る程に“舟”や“水環境”が地域文化として重要視されていること。
→お金って限られてますからね。
ということでかなり省略して書きましたが、ボート部の成立条件について記しました。
各マイナースポーツ関係者の皆さんもお手隙の際、こういった整理をしてみてはいかがでしょうか?
なお今一度述べますが、今回の記事は10年ほど前に個人的に整理したものを基にしています。それでも元データが欲しい方はご連絡ください(笑)
ではまた、何か思うところがあった時にでも何か書きます。
ありがとうございました。
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