見出し画像

"天明"・"一生青春"・"Snow drop"醸造元、曙酒造さんをご紹介

2024年8月より曙酒造株式会社さん(福島県河沼郡会津坂下町)とのお取引が始まります。

つきましては、せっかくの機会ですので、酒蔵情報及び魅力などを皆様と共有したく、以下紹介をさせて頂きます😁

お取引開始のきっかけ

当店では「ガチで惚れ込める銘柄・酒蔵さんを探すこと」を主たる目的として

「気になった銘柄のお酒をまとめて取り寄せて片っ端から呑み比べる」

という試みを定期的にやっております。

すでにかなりの回数を重ねており、もちろん現在も継続しておる試みなのですが、2023年11月に曙酒造さんのお酒もずらっと飲み比べさせて頂きました。

ざっくりとした感想をまとめると…

  • どの銘柄も、絶妙な甘みと酸、飛び抜けてリッチな香り

  • たしかに"今風"だけど、それだけじゃない。個性が滲み出てる

  • 精米歩合とか酒米のブレンドとか、アピールの切り口おもろw

  • ラベルもだいぶ凝っていて、どれもお洒落&個性的で素敵!

と感銘を受けこの度アプローチしたところ、お取引をご快諾頂きました😁
いやぁ、嬉しい限りです!

基本情報

酒蔵の様子

槽(お酒を搾る機械)

清潔で衛生的なのはもちろん、米の保管庫、洗米機、乾燥蒸気を吹きかけられる甑(こしき=米を蒸す大きな釜)、マイナス5度の冷蔵庫内にある搾り機、分析機の数々、複数の低温設定の冷蔵庫…、(もっといっぱい説明してもらったんですが、書ききれないので)

「考え得る酒質に良いことは、もちろん全部やってますが何か?」

といった感じの酒蔵でした😁

地理的な部分

郡山まで新幹線で1時間ちょい、そこから車(高速道路)で1時間ちょい
高速降りるとこんな雰囲気、ここから15分くらいで酒蔵
こんな感じの住宅街の中に酒蔵が…
ありました!

■ 会社名:曙酒造株式会社       
■ 創業 :明治37年(1904年)
■ 所在地:福島県河沼郡会津坂下町戌亥乙2

住所、「戌亥乙」(いぬいおつ)、読み方が分からなすぎてカーナビに入力できませんでした笑

曙酒造さんのコンセプト的な部分

以下は曙酒造さんから頂いた公式紹介文から引用します。
(めっちゃ同意して「それな」となった部分を、勝手に改行&太字にしてます)

+++++引用開始+++++

曙酒造の酒造りと想い。

地元で造る米の旨味。稲の成長を見守りながら、その年の米の出来具合を肌で感じ、米の特徴を活かして酒を醸す。米の力を信じてその声を聞きながら、酵母の生命力にすべてをゆだねる。こうして出来た酒は季節を重ねる度に成長します。それが自然です。
1本1本に自然とにじみ出る個性がある酒という理念を基にしています。

穏やかにゆっくりと酒を愛する。さらなる酒質の向上を目指しながらも、曙酒造らしさを忘れることなく、酒造りへ全身全霊をかけて向き合う。その先を目指す勇気を持ち続ける事。未完成を意識する事。酒造りがここでできる幸せ。そしてすべてに感謝を忘れない。曙酒造の酒を口にして下さる方々へ、支えてくださる方々へ、産まれ育んでくれた郷土と自然へ、感謝の大きなハートを携え、『造っていても呑んでも楽しさが無限に湧き出る酒』を造り続けたいと想います。

地元米地元水使用、ふくしまを垣間見る窓であれ。
生まれ育んでくれる郷土へ、感謝と愛を忘れるな。
造る酒には自身の鏡、常に正直であれ。
未完成を意識せよ、常に新しいチャレンジを忘れるな。

目指す酒質

丁寧で清潔、繊細な造りから生まれる溢れる透明感。
ふくしま、会津・坂下 郷土の風土、そして人を表現。
様々な食に寄り添う、料理の邪魔をしない食中酒。
日本酒に流れる、季節感をしっかり意識、表現。
自由で楽しい明るい酒を目指しています。

+++++引用終了+++++

「曙酒造」に関して頂いた資料はこれが全文、せっかくの良い文章…というか想いのきっちり伝わる企業理念の表明なのにネット上で全く出てこないので、ちょっと長かったかもしれませんが、敢えて全文引用しました。

主な銘柄

① 天明(てんめい)

こちらも公式からの全文引用となります。

+++++引用開始+++++

"天明"とは。

日本酒に流れる季節感を、米、米麹、水で表現しようと『全量純米』、『米の違い』、『槽しぼり』、『濾過の有無使い分け』、『冷温貯蔵』という方法で表現。

旨味、甘み、酸味でしっかりとバランスを考えた、食中酒タイプのブランドです。どの商品にも通じる『透明感=きれいな造り』を心がけながら製造しております。

最近では、山廃や生酛などの様々な新しい挑戦にも積極的に取り組んでおります。既存の商品のさらなるブラッシュアップにより、更なる可能性を求め続けています。

+++++引用終了+++++

酒蔵公式の銘柄紹介ですし、実際片っ端から飲み比べした私もこれ以上詳しくて、的確な文章は無いと思います。お客様に「天明ってどんな酒?」ってご質問を頂いたら、これをご説明頂ければ万全かと思います!

②一生青春

代々続けてきた杜氏制をやめて、先代社長が自分たちで造ったお酒。1997年からスタートし、今でも地元を中心に人気銘柄。

天明よりも…、軽やかで柔らかいイメージですが、まだ入荷してないので写真もないし、語れるほど詳しく知ってる訳ではないので、詳述は避けます。今後入荷しながら勉強します。

③Snow drop

日本酒でできたヨーグルトのお酒。こちらも…、数回しか飲んだことないので詳述は避けます。今後入荷しながら勉強します。

曙酒造さんについて思うこと

まだ鈴木社長にお会いする前、飲み比べをした時のお酒「だけ」から受けた印象は…(冒頭にも一度書きましたが)

  • どの銘柄も、絶妙な甘みと酸、飛び抜けてリッチな香り

  • たしかに"今風"だけど、それだけじゃない。個性が滲み出てる

  • 精米歩合とか酒米のブレンドとか、アピールの切り口おもろw

  • ラベルもだいぶ凝っていて、どれもお洒落&個性的で素敵!

こんな感じ。

なので…

「製造責任者の人は、色々と器用でスマートな感じの人なのかな…?」

と勝手に想像していたのですが、酒蔵訪問の際にインタビューさせてもらったんですが、その時のやり取りでの鈴木社長(製造責任者でもある)のお返事が…

  • 福島で「良い酒」を造りたい、そのためにすべきことを淡々と全てやってます

  • 自分たちが楽しめるもの造り続けるために、精度を高めて、丁寧にしっかりとやるだけです

  • 天明のラベル、定番品は「透明感を象徴する白文字」、中取りシリーズは「食卓を彩る華」をイメージ、蔵◯シリーズは「会津坂下に来て欲しいという思い」を込めてデザインを進めました

  • 10年後も20年後も…、楽しくやり続けられる酒蔵でいたいです

  • 酒造のスタッフは全員地元の人間。福島の素晴らしさを具現化できるのは、やはり地元の人間だと思うので…

  • お酒を通じて「生きることに華を添える」ことができればと思ってます

インタビューのお返事、軒並みこんな感じで、失礼な言い方かもしれませんが、「昭和のスポーツ選手に話を聞いてる」感じでした。勝手に予想した「器用でなんでもスマートにこなす」イメージとはむしろ逆で、

「え、こんなに"朴訥"で"実直一途"な感じの人なの?」

と少々面食らったのが正直なところでした😁

しかし、その後に味見サンプルと一緒に送って頂いた…

  • 文章もデザインも内容も、きっちりまとまった会社紹介資料

  • わかりやすく整理された商品紹介

  • よくよく考え抜かれた構成の注文シート(と発注の仕組み)

を読み込むにつけ、印象がまた変わって、ストンと腑に落ちたのが

「器用&スマートで、かつ朴訥&実直一途、両方なんだ」と思うに至っています。

まぁ考えてみれば、

器用でスマートじゃなければ「天明ブランド」をここ十数年でこれほどまでにデザインできないだろうし…

朴訥で実直一途じゃなければ、安定して高品質な美味しいお酒を造り続けることなんでできないので…、当然と言えば当然なんですが

今後、そんなスマートかつ真面目、何より「自身のお酒」と「飲んでくれる方々」に真剣に向き合ってくれている鈴木社長率いる曙酒造さんチームが造ってくれる、色々なお酒を皆様に紹介できるのが楽しみで仕方がありません😁

まとめ

とりとめのない長い文章、最後までお読み頂いてありがとうございます。
皆様もぜひ曙酒造さんのお酒を試して頂き、もし同じように感じて頂ければ嬉しい限りです。

以上


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?