読書感想 世界大異変 ジム・ロジャーズ


「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界バイク紀行」を読んだのは多分もうかれこれ20年近く前。それ以来時々著作を読んでいます。
時々、こういう「常識的でバランスの取れた」経済観に触れるのは結構大切なことだと思われ、また、僕の経済観に影響を与えている一人だと思う。

この人の言っていることは、20年前からブレがないように思う。
「いつまでも借金をし続けることはできない」「それは国でも同じ」「歴史は繰り返す」「皆が悲観的になっているときが買いのタイミング」「通貨供給量が増え続ければいずれバブルになる」
どう考えても、その通りだとしか思えない。
近視眼的な視点になってしまうと、こんな当たり前のことでもいろいろ理屈をつけて否定することが簡単にできるし、それが結構説得力を持ってしまう。そういうことを声高に主張する人は山ほどいる。
だから、時々こういう本を読むように意識しています。

本書は(前著とともに)インタビューをまとめたもので、多分、2時間、とか3時間、とかかかっていないのではないのかな。特に目新しい内容はないと思う。

通貨供給量は歴史上最大規模で、いずれバブルが崩壊する、それに対応するためにはどうすればいいのか。

など、読者が「ジムロジャース」に「聞きたい」ことを聞いていて、それに対しわかりやすく明確に、ぶれることなく答えていく。

日常にあふれかえる近視眼的、ご都合主義的な情報に取り込まれてしまった脳と思考を未来に向けて開放し、そのベースで必要な危機感を高めてくれる。価値のある情報だと思います。

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