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日本酒について学べるコラム『ゆるゆる日本酒教室』

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酒小町メンバーの日本酒学講師、西嶋大悟さんから「お酒をもっと楽しく飲むため」の日本酒豆知識コラムをnoteでもおすそ分け。 日本酒がはじめてな方、好きで飲んでいるけど専門用語ま…
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#日本酒

日本酒が無形文化遺産になる日が来るかも?!

ゆるゆる日本酒教室、第92回目の今回は【日本酒が無形文化遺産になる日が来るかも?!】です。 「日本」酒、という、“お酒そのものに自国の名前がついている“というのは世界的に見ても珍しいのです。 フランスワイン、スコッチウイスキーのように、“その国を代表とする“、という意味では国名がついたりすることはあります。 そんなことを頭の片隅に入れておきつつ、世界、という言葉がでたところで、今回はこんな話題です。 こちら、現在進行形のお話で、令和5年3月14日には 「伝統的酒造り

日本酒にはなぜ「正宗」という言葉が使われているのか

ゆるゆる日本酒教室、第91回目の今回は【日本酒にはなぜ「正宗」という言葉が使われているのか】のお話です。 まず、暦を意識した日本酒では、元日しぼりと、もう一つ、立春しぼりがあります。(第36回【縁起をかついだ日本酒】より) そして、日本酒には様々な名前がついています。 こちらの写真をご覧ください。 日本酒の名前は、手に取る時・メニューとして選ぶ時にはまず初めに目につくところですね。 古来から親しみのある「菊」「桜」のような花や、「鶴」「亀」などの動物を表す単語が使わ

知っているとツウかも?生酛・山廃、なんて意味?

ゆるゆる日本酒教室、第90回目を迎えました!大台まであと少しですね! さて、そんな今回は【生酛・山廃の読み方とその意味について】のお話です。 まずは写真をご覧ください。 日本酒を飲んでいると、どこかで出会う、この表記。 「生酛」と「山廃」 みなさんは読めますか? 時折、「あ・・この・・・なま・・もと・・えっと・・・??」とか、「さんぱい?、お願いします」と、おっかなびっくりで注文している状況を見かけます。 日本酒を飲んでいる人と、飲んでいない人とでは大きく受け取

酒粕と甘酒について

ゆるゆる日本酒教室、第89回目の今回は【酒粕と甘酒について】のお話です。 みなさんのご近所には、酒粕が手に入る場所はありますか? スーパーだったり、酒屋さんにもある酒粕。 酒粕は、日本酒といわば表と裏のような関係です。 日本酒はその製造過程で、もろみ(醪)から搾って液体と固体に分けることになります。 いわゆる「しぼり」という工程です。 もろみとは米・麹・水が混ざった発酵させている途中のものです。 見た目は「おかゆ」みたいな感じです。写真をご参照ください! もろみを搾

もう怖くない!醸造アルコールって何?

ゆるゆる日本酒教室、第88回目の今回は【醸造アルコール】についてお届けします! 今回ははじめに写真をご覧ください。 こちらはとある日本酒のラベルです。 原材料名に「醸造アルコール」という文字がありますね。 みなさん、こちらは何かご存知でしょうか? 醸造アルコールが添加された日本酒、通称「アル添酒」(あるてんしゅ)と呼ばれます。 「日本酒はお米と麹とお水でできたお酒ではないの?」 「変なものを入れているの?」 「何からできているの?」 「飲んでも大丈夫?」 「字面は見た

歴史に学ぼう!お酒での失敗談!

ゆるゆる日本酒教室、第87回目の今回は【歴史に学ぼう!お酒での失敗談!】です。 みなさんは、お酒を飲みすぎてしまって失敗してしまったこと、ありますか? 「お酒が強い」「しっかりしている」と見える人でも、人に言える、言えないの程度の違いはあれど、お酒の失敗は何かしらあります。 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言を聞いたことがありますか? これはドイツの名宰相であるビスマルクの言葉です。自分が経験できないことでも、先人たちが経験したこと、すなわち歴史を学ぶこ

ジャパンサケカップ開催!?架空の競走馬(酒)を作って日本酒を表してみよう

ゆるゆる日本酒教室、第86回目の今回は【ジャパンサケカップ開催!?架空の競走馬(酒)を作って日本酒を表してみよう】です! 季節外れのお話になりますが、年末の風物詩といえば、競馬の”有馬記念”ですよね。 最近では競走馬を擬人化した「ウマ娘」を通じて、競馬に興味をもっている方もいるのではないのでしょうか。 有馬記念とは競馬の大きなレースの一つであり、その出走馬の選定が“ファン投票“であることが特徴です。 では。 日本酒に関わる事柄を、競走馬風に表してみたらどうなるのでしょ

日本酒造りは寒さとともに始まるのはなぜ?

ゆるゆる日本酒教室、第84回目の今回は【日本酒造りがはじまる季節】についてお話です。 ちょっと季節外れのお話になりますが… 冬になるとこんなニュースを目にする機会が増えてきます。 松江市の酒蔵で日本酒の「寒仕込み」最盛期 こちらで取り上げられているのは、ゆるゆる日本酒教室第71回目【詩仙・李白】でも触れた李白酒造さんです。 さて、みなさん。 「寒仕込み(寒造り)」という言葉、ご存知ですか? そもそも、日本酒は冬に造ることが多い、ということは、ご存知でしょうか。 四季

炊かずに蒸す!?日本酒造りでのお米の処理方法

ゆるゆる日本酒教室、第83回目の今回は【日本酒造りでのお米の処理方法】のお話です。 日本酒の製造に必要不可欠なのは、なんといっても原料のお米ですよね。当然ながら、田んぼに生えているお米を刈り取って収穫してから、そのまま使うことはできません。 基本的に、収穫後のお米(玄米)は、 ・削る(精米)→ここで「白米」になる ・休ませる(枯らし) ・洗う(洗米) ・水に浸す(浸漬) ・水を切る(水切り) ・蒸す ・冷ます という過程をふみ、お酒造りに使える状態に整えていきます。

お燗の温度の呼称について知ろう!

「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。今回は「お燗の温度の呼称」 についてお話していきます。 ゆるゆる日本酒教室、第82回目の今回は【お燗の温度の呼称について】のお話です。 最近ようやく暖かく(暑く?)なってきましたが、朝晩では人によっては肌寒く感じる時もあるかもしれません。 これから季節が変わり、寒い時期には、温かいものを食べたり飲んだりしたくなりますね。 日本酒を温めて飲む、といえば、お燗ですね。

仮説:日本酒の話題、受験科目+αでくくれる説

「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。今回は「日本酒の話題、受験科目+αでくくれる説」を唱えていきたいと思います。  このマガジンでは、日本酒の豆知識をわかりやすく、ちょっと飲んでみたくなるようなコラムを書いています。 日本酒が好きという人はもちろん、日本酒がはじめてな方、好きで飲んでいるけど専門用語まではちょっと…という方、これから日本酒を勉強してみたい!という方、ぜひお酒を片手に読んでいただけると嬉しいで

ボトルのボディについてのお話

「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。今回は「ボトルのボディ」についてご紹介していきます。  このマガジンでは、日本酒の豆知識をわかりやすく、ちょっと飲んでみたくなるようなコラムを書いています。 日本酒が好きという人はもちろん、日本酒がはじめてな方、好きで飲んでいるけど専門用語まではちょっと…という方、これから日本酒を勉強してみたい!という方、ぜひお酒を片手に読んでいただけると嬉しいです。 ただ飲むだけでもお

お酒にまつわる神様や寺社の話

「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。今回は【お酒にまつわる神様や寺社】についてお届けします。  このマガジンでは、日本酒の豆知識をわかりやすく、ちょっと飲んでみたくなるようなコラムを書いています。 日本酒が好きという人はもちろん、日本酒がはじめてな方、好きで飲んでいるけど専門用語まではちょっと…という方、これから日本酒を勉強してみたい!という方、ぜひお酒を片手に読んでいただけると嬉しいです。 ただ飲むだけでもお

なぜ酒瓶を新聞紙に包むのか。

「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。今回は「なぜ酒瓶を新聞紙に包むのか」その理由についてご紹介していきます。  このマガジンでは、日本酒の豆知識をわかりやすく、ちょっと飲んでみたくなるようなコラムを書いています。 日本酒が好きという人はもちろん、日本酒がはじめてな方、好きで飲んでいるけど専門用語まではちょっと…という方、これから日本酒を勉強してみたい!という方、ぜひお酒を片手に読んでいただけると嬉しいです。