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三國志さんはスーパーファミコンを紙一重の差で優遇

1992年11月8日に
三國志Ⅲ』(1992 SFC)と『三國志Ⅲ』(1992 MD)
が発売されたため、
家庭用ゲーム機向けに発売された『三國志Ⅲ』が
30周年になりました。

なぜ「家庭用ゲーム機向け」と限定しているかと言えば、
パソコン向けには最初に1992年2月5日に発売されたからで、
当時の光栄作品と言えばパソコン版が最初で、
しばらくしてから家庭用ゲーム機にやってくるような
流れだったのです。

スーパーファミコン版『三國志Ⅲ』とメガドライブ版『三國志Ⅲ』は、
「最大8人までのマルチプレイ方式」で、
「6本のシナリオからなるマルチシナリオ方式」で、
「12メガROMカセット」などなど、
少なくとも表面的には同じ内容に見えました。

価格も「14,800円」で共通していました。

しかし、
取扱説明書を確認すると、
冒頭にシブサワ・コウ氏の冒頭文が掲載されているのは
スーパーファミコン版『三國志Ⅲ』のみ。

同じ内容を伝えるにしても、
スーパーファミコン版『三國志Ⅲ』が
かなり優遇されていることが見て取れます。

実際のところ、
取扱説明書のページ数の差がそのまま
掲載内容の差になっているのですが、
ともかく取扱説明書に限定すれば
スーパーファミコン版『三國志Ⅲ』が
まさに紙何枚かの差で優遇されていたことは確かなようです。

しかし、
1993年に発売されたメガCD版『三國志Ⅲ』では、
「CDとして市販されているBGMを完全収録」し、
「シナリオを1本追加し、
7本のシナリオからなるマルチシナリオ方式を採用」しているため、
ここでメガドライブ陣営が優遇され始めたようです。

その後、
1993年10月に『三國志Ⅲ』(1993 PCE)、
2001年に『三國志Ⅲ』(2001 PS)が発売されたところで
一般的な家庭用ゲーム機向けの移植が終わりになるも、
2022年発売の「メガドライブミニ2」では、
メガドライブ版『三國志Ⅲ』とメガCD版『三國志Ⅲ
が収録されて、
現在では『三國志Ⅲ』はスーパーファミコン陣営よりも
メガドライブ陣営の方が圧倒的に優遇されているようなので、
これから『三國志Ⅲ』をプレイしたいのであれば、
ぜひ「メガドライブミニ2」をお求めください。

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