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最強の将棋ソフトはファミコン初をこっそり実現する

1987年4月14日に、
ファミコン版の『森田将棋』(1987 FC)が発売されました。

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ファミコン初の将棋ソフト、
と言いたいところですが、
同じセタが発売した
本将棋 内藤九段将棋秘伝入門編』(1985 FC)に次ぐ、
ファミコンに2番目に発売された将棋ソフトでした。

「森田将棋」といえば、
1985年にパソコン向けに発売された、
コンピュータ史上最強の将棋ソフトと言われる
『森田和郎の将棋』のグレード・アップ版で、
タイトル画面にはしっかりと
「森田和郎の将棋」と表示されていました。

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このタイトル画面からわかる通り、
森田将棋』は森田和郎氏によって開発されています。

森田和郎氏が開発に携わった
ミネルバトンサーガ ラゴンの復活』(1987 FC)では、
パッケージに堂々と
「2MBB バッテリーバックアップ」と記載されていて、
バッテリーバックアップ機能を有しているゲームであることを
アピールしていました。

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今では、
カートリッジ系のゲームであれば、
バックアップ機能があるのは普通のことですが、
当時としては「ドラゴンクエスト」シリーズが
ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(1988 FC)
で初めてバックアップ機能を搭載したこともあり、
復活の呪文などパスワードをメモしてゲームを継続するのが
当たり前でした。

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初代『ドラゴンクエスト』(1986 FC)よりも前に発売された
ハイドライド・スペシャル』(1986 FC)にも
「セイブ(記憶)」機能があったのですが、
これはあくまでも電源を入れて
ゲームを継続しているときだけに活用できる機能であって、
電源を切って次回継続してプレイするためには、
やはりパスワードをメモする必要がありました。

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バックアップ機能というとRPGの印象が強いのですが、
実は別途乾電池を必要としないバックアップ機能を
ファミコンで初めて採用したゲームこそ
森田将棋』でした。

バックアップがあってこそ
最強の将棋ソフトは最大限の力を発揮できるのです。

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