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ナムコの中のナムコは最後の安全地帯だった

1992年9月22日に
ナムコプリズムゾーン ドリームマスター』(1992 FC)
が発売されたため、
ナムコプリズムゾーン ドリームマスター』が30周年になりました。

より男らしい人物のことを
「男の中の男」と呼んで強調することを考えると、
ナムコが出す「ナムコ」と付いているゲームには、
よりナムコらしいゲームであって欲しいモノですが、
実際のところはそうでもなさそうです。

ファミコンで最初に「ナムコ」と付いた
ナムコクラシック』(1988 FC)は、
いわゆるゴルフの大会における主催企業のような扱いで、
後に『ナムコクラシックⅡ』(1992 FC)、
ナムコクラシック』(1991 GB)、
ナムコットオープン』(1993 SFC)が発売されています。

続いて登場した「ナムコ」といえば
ナムコット麻雀Ⅲ マージャン天国』(1991 FC)ですが、
「ファミリーマージャン」ブランドの代替のような扱いで、
後に『ナムコマージャンスパローガーデン』(1996 PS)
が発売されています。

つまりは「ナムコ」と付いているからといって、
「ナムコ」らしいかというとそうでもなく、
特定のジャンルのゲームにおいては
ブランド名を乗せた方が都合がいいから使っている程度の
「ナムコ」だったのです。

そうなると、
ナムコプリズムゾーン ドリームマスター
の存在も怪しむべきなのですが、
実際のところコピーライトの最初が「BIRTYDAY」となっていて、
ナムコ純正タイトルではないことがわかります。

コピーライトが「BIRTYDAY/NAMCO LTD.」となっているタイトルといえば、
貝獣物語』(1988 FC)と『じゅうべえくえすと』(1991 FC)
の方が有名でしょう。

この『貝獣物語』と『じゅうべえくえすと』の共通点と言えば、
音楽を安全地帯の六土開正氏が担当していることも有名です。

当然ながら、
ナムコプリズムゾーン ドリームマスター
も音楽を安全地帯の六土開正氏が担当。

「BIRTYDAY」と「六土開正」氏が関わるゲームタイトルには、
その後『大貝獣物語』(1994 SFC)、
大貝獣物語Ⅱ』(1996 SFC)、
エレメンタル ギミック ギア』(1999 DC)
といったタイトルがあるのですが、
いずれもハドソンから発売されていることから、
ナムコの中のナムコともいえる
ナムコプリズムゾーン ドリームマスター
が最後に安全地帯の六土開正氏が担当したナムコタイトル
ということだけは確かなようです。


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