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小坂酒造「百春」

岐阜県美濃市に蔵を構える小坂酒造さんへ行ってきました。縁あってお取引は8年程前から始まりました

代表銘柄は「百春」

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百の春と書いて「ひゃくしゅん」。小阪酒造のメインブランドだ。おいしく楽しくお酒を飲んで、健康に百の春を迎えて頂きたい、そんな思いを込めて代々守ってきた。ロゴは、有名な日本画家、川端龍子の作という(写真の額に入った字体がそのままラベルになっています)

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岐阜県の中央部に位置する美濃市は、1300年の歴史を誇る美濃和紙の産地として広く知られています。よって和紙屋さんやそれに関連したお店が沢山あります。

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さらに“卯建(うだつ)”のある町家が数多く見られるまちとしても有名なところです。
江戸時代の民家で、建物の両側に「卯」字形に張り出した小屋根付きの袖壁。
長屋建ての戸ごとの境にもうけたものもあり、装飾と防火を兼ねる。」そうで、ことわざの「うだつが上がらない」は出世ができない。身分がぱっとしない。
 富裕の家でなければうだつを上げられなかったことから転じたといわれる。」そうです。

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創業安永元年(1772)の造り酒屋、小坂酒造場はその「卯建の上がる町」の一角にあります。卯建造りと上方風の伝統を生かした“起り(むくり)屋根”が特徴となっているその美しく重厚な建物は、母屋から後に続く酒蔵まですべて江戸時代の貴重な建築。美濃の市街地で唯一、国重要文化財に指定されており、独特の雰囲気を漂わせる町並みのなかでもひと際目を引く存在です。

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のれんをくぐるとさらに時間がタイムスリップされ江戸時代の空間になります!当時の釜場が3箇所もあり時代によって変えて対応してるようで、現社長の小坂さんも小さい頃この釜場で遊んでいたりしてたそうです。↓

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とにかくタンクが沢山あり、やはり歴史の長さを感じました。

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仕込みタンクの上から見た百春。ここも古いが現役で蔵人が行き来している痕跡が一目でわかります。すり減った階段や手すり、櫂棒が擦れた跡等蔵人が丹精込めて造ってる百春がまさにここで出来ているんだなぁと感じました。

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先程の下(1階)からみたタンク

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現在の釜場。ここで蒸米してます。

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このでかいオケで洗米(米を洗ってます)

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機械でも洗います。

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ここで麹を作ります。造りの時期は菌が繁殖しやすいように温度が高く設定されており、サウナよりかは低いですが、ここに重たい蒸米を運び、広げたりかき混ぜたりとかなりの重労働です。しかも部屋は暑いが出ると造りの時期は冬だから、極寒です。なので暑いと極寒の繰り返しで体調管理が必須です。

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昔の麹造りの様子だそうです。

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薮田式自動搾り機です。年代を感じます。ここで百春の直汲みが生まれます!

というわけで蔵の見学が終わり、小坂さんと最近の状況報告を交換しながら、今の百春の味わいについて話し合い、今後の百春について話し合いました。自分が思う「百春」はまだ飲み始めて三年程ですが今でもまだ勉強中なのですが、

「さりげない甘さ」「おちつく甘さ」

が魅力的だと思いました。流行りに流されず、ブレない百春らしさがあります。

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昼食も一緒に近くの定食屋でとんちゃん焼きの柳屋食堂さんへめちゃくちゃ美味しかったです。

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あとは小坂さんおすすめのスポットを聞いて、うだつコロッケを食べながら、うだつの街並みを一人散策しました。

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蔵の近くを流れる長良川

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めっちゃ水きれい

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灯台。簡単に言うと昔は渡り船が盛んだったらしくその目印の灯台

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美濃橋から振り返ると小坂酒造の水の根元となる山です。

蔵に行く醍醐味はやはり、お酒を造っている環境を知り「この山の水でこのお酒が出来ているのか」とか「こんな思いと歴史があって出来たのか」というのを肌で感じれる事です。

そして酒屋はこの感じた事を店に持ち帰り、お客様へ伝える事が大切だと思います。

小坂酒造さんありがとうございました。明日への活力として日々売っていきます。

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