短歌 蛇行


蛇行

菓子パンをかしかし食べる大きめの地震が来たら生きようとする

背理法は便利私はロボットではありません ほら スーパー悪手

雲ひとつない青空に雲ひとつ書き足す仕事は免許制に......

突然のマジックショーの招集は茶封筒いつも通りやるさ

街明かり華やか次の信号を右に曲がればまた同じ道

鍵穴の鈍いひかりを覗くなよスペアキーでも動く私の

プリクラを燃やす(天使の分け前は暴利)革命家である内に

性善説 電車で叫んでいた人が俺にハッピーターンをくれた

手の込んだ自殺をしたら幽霊に冷たい目をして見られてそうで

うだうだと迷っていると象が来て たぶんその誘いは断って


以前のたにゆめ杯に間に合わなかったものから既発表を1つと気に入らないものを1つ抜いたもの。既発表の1つは何となく雰囲気に合っていたので残した。
短歌の並ぶ順番はよく分からなかった。
さようなら。

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