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義母は2度干す(過去記事)


89歳で一人暮らしをしている義母は自炊をしている。老齢で色々ままならないようだが、それでも工夫して毎食毎食自分の口に合った食事をこしらえているようだ。

先週は、ベランダにホッケが干してあった。
なんでも、スーパーで売っている干物は必ず干し直しているようだ。確かに
その方が美味そうな気がしてならない。

義母は海の側で育ったため、市販の干物にはあまり満足できないようだ。
子供の頃から食べつけた干物に近づけようとした結果生まれたのが、この
裏技なのだろう。

網を使わず、魚用に用意した洗濯物干しを使うのは自分と同じ要領だが
尾ひれのところを新聞紙で包んでいる。これはなかなかの策士だなと思った。干す前にいちいち洗濯物干しを洗わなくていいし、ひれが補強されるので魚の落下事故の予防にもなる。

さらに新聞紙でなくアルミホイルでヒレを包めば、そのまま魚焼きグリルに
突っ込む事ができる。こうすれば尾ひれが焦げずに済むので、焼き上がりの見目もよくまるで和食店のような仕上がりの焼き魚にありつく事ができるだろう。

2017.11.3


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