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偉大なる海の入口で - ONE PIECE視聴記録#5

うっかり今更アニメ・ワンピースを見始めたオタクの記録、第5回。
グランドライン突入編です。

今回はもうこれしか言えない。

ビビもう出てくんの?

ミス・ウェンズデーという女性


突入初っ端から、グランドラインという海がいかに凄まじい場所かを思い知らされる、クジラのラブーンのお話がありましたね。

お察しかと思いますが今回私は王女ビビのことについてひとまず語り散らかさねばならないため、大変いい話でしたがラブーンのことは割愛します。ワンピースに出てくるじっちゃん、粋なじっちゃんが多くて素敵。

わたくしですね、王女・ビビというキャラクターについてはお名前だけ存じ上げていたのですが、特徴的な長い、透き通るような水色の髪をした女性キャラが出てくることも存じ上げておりました。

しかし恥ずかしながら、その女性キャラの名前までははっきりとは存じ上げておりませんで、今まで得た情報を総合するに、確かアラバスタ編の某名シーンで見かけた気がするから彼女が王女・ビビなのでは……?という程度の、推察程度のそれでしかなかったのです。

まあでもアラバスタ編はまだ先っぽいし、ビビちゃんはお前のツボだって相当な人数から指さされているけれども、まだまだ登場は先でしょなんてね、思っていたわけなんですよ。

思っていたわけなんですけどね。

ちょっと待ってこの水色の髪はあんまりにも特徴的すぎる。

あからさまな名前のついたモブ、といったノリで登場し、コソドロよろしくあくどい顔をしてラブーンの命を狙う、Mr.9と名乗る男と、ミス・ウェンズデーと名乗る女。

どこからどう見ても言動と扱いはあからさまなモブです。しかし私のオタクとしての勘が言っています。こんな特徴的な髪の色、モブなわけないやろ見覚えがありすぎるわ助けてくれ。

もう出てくんの?嘘でしょ?私の名推理によると彼女は王女・ビビでほぼ確定なんやが?と恐れおののく羽目になり、サボテン島ことウイスキーピークに向かうことが決まるあたりで一時停止しています。今回一時停止がやたら多いです一時停止カウント1。

ここで一時停止中にまた私の名推理が始まります。

王女・ビビというキャラクター、私にワンピースの良さを満面の笑みで語りながらもほとんど情報をくれはしなかった、私の趣味を熟知し尽くしている仲のいいフォロワー各位の半分以上に「彼女は間違いなくお前のツボ」と指さされています。なんなら7、8年近くずっと仲良くしてくれている身内と呼べる友人にも女性キャラの中で真っ先に指さされたのは王女・ビビです。

私のツボということは、現段階、このラブーンに対してやルフィ達に対しての対応や言動、何ひとつ信用できねえぞ……(名推理)

王女という身分でありながら、食糧のためにラブーンを殺しに来る、クロッカスのじっちゃんになんかどうしようもない奴ら的な扱いすらされるような身分に身を落としている。これにはわけがあるに決まっています。そして私特攻であるならばそれ即ち自己犠牲です。はい読めてきました名推理です。

あくどい顔をして罪なき命を奪ったり他者を騙して命を狙ったりすることになんとも思わないような女、とは真逆であると考えた方がよろしいですね。この時点で私は悟りました。もうやばそうだな、と。

視聴再開してウイスキーピークに辿り着き、海賊歓迎とかいう意味のわからないどんちゃん騒ぎを経て、闇夜の中バロックワークスという闇の組織が顔を出した時点で、私は確信を得ます。

これやばくない?

何がやばいって私特攻だって話です。バロックワークス、私知ってます。実写版にちらっとだけ出てきました、あの人は何番でしたっけ7番手でしたっけ。ゾロを勧誘にきて、スッパリとお断りされた上スッパリと斬られていました。

バロックワークス。諜報や暗殺など、言われたことはなんでもやる、“謎”が掟の組織です。そんなところに身を置いている王女だなんてヤバい香りしかしません。どう考えても私特攻です。

食わされ酔わされ寝かされて、一味の危機と思いきや、ゾロはやはり一味の中でもなんやかんやとしっかりしている男でした。島の人間が皆バロックワークスの人間であると知るや否や、戦いを持ちかけ、そして幼子を相手取っているかのように文字通り難なく敵を倒していきます。

力自慢のミス・マンデーも力勝負であっさり勝利。Mr.9のこともミス・ウェンズデーのことも難なく倒し……というか彼らが勝手に自爆して、戦うこともアホらしくなりながら、町長のイガラッポイやその他大勢と戦い、しかしながらやはり難なく勝利──などと思っていたら。

実力者と思しき男女2人組、Mr.5とミス・バレンタインの登場です。どんどんキャラ出てくるな。

ここで彼らがネタばらし。ミス・ウェンズデーが王女・ビビであることが判明し、そうですよね!!!!!!!知ってました!!!!!!!!!!と叫ぶ羽目になります。一時停止カウント2。

ここで初めて、ミス・ウェンズデーから王女・ビビの顔になるのがたまらなくやばいんですよねわかりますか?

(※読まなくていいです)これは私への死のカウントダウンなんですよ彼女の正体なんてリアルタイム視聴でもないんだしこの世に既にアラバスタ編というものが完結した上で存在する以上ある程度のネタバレは避けられず結果それがわかり切っていたことだとしても私はあくまでも「王女・ビビ」という女性のことを何も知らずどんな性格でどんな話し口調なのかも知らないわけなのでつい先程まで「ミス・ウェンズデー」という名の仮面を被ってなんか初期のドラクエお色気技的なのを一生懸命放っていた女性が「王女・ビビ」としての素を初めて見せて初めて「王女・ビビ」として口を開いた瞬間そこに待つのは私の死ってワケ(一息)。(※読まなくてよかったです)

要するにオタクの死ってことです。総括。

身分を隠し、素性を隠し、己を殺し、たったひとつの何かのためにバロックワークスなどという危険なところに身を置く女。この私が好きにならないわけがなかろうて。どうしてくれんだもう怖いよ。

グランドラインに突入して最初の島がアラバスタだったら泣いちゃう、なんて前回言った気がしますが、最初の島はアラバスタではなかったけれどそこの王女は初っ端から存在していました。まじでどうしてくれんだ。

視聴を再開し、Mr.5とミス・バレンタインの2人は、素性の割れてしまった、そして「謎こそが掟」であるバロックワークスという組織の秘密を知ってしまったビビのことを捕縛しようとするわけですが、ここでイガラッポイが実はイガラムというアラバスタ王国の護衛隊長であったことが判明します。

私そういうの弱いねんな………………(天を仰ぐ)

そういうの、とはそれ即ち、「王女と護衛騎士」的なことです。少女漫画的なイケメン騎士と美しい王女のなんたらも好きですが、別にそんなことはどうだっていいのです。性別だとか年齢だとかそんなものはどうだっていいのです。主と呼ぶべき存在を命を賭して護る者が、そしてその者が掲げた護り抜くという覚悟のことが好きなのです。察しましたか?ええそうです、一味のルフィに対するものも含まれます。今私はゾロがミホークと戦った後の話を主にしています。

ええ、ええ、もう察してください。私は多分アラバスタに5000個ほどは墓標をぶっ立てることになります。私自身はもう悟って、身内友人フォロワー各位にとりあえず墓標のことをなるべくたくさんお願いすることにしました。よろしくな。笑ってくれ、それが弔いになる。

イガラムが盾になり、ビビのことをカルーと共に逃がしますが、Mr.5とミス・バレンタインの前で簡単に膝をついてしまいます。現時点で相当の実力者です。鼻クソ飛ばしてるけど。

鼻クソ爆弾男とあだ名がついてしまいそうなボムボムの実の能力者、Mr.5と、自分の体重を割と自由自在に変えられるらしきキロキロの実の能力者、ミス・バレンタイン。あっさりとビビを追い姿を消します。

寝こけているルフィを連れてその場を去ろうとするゾロですが、イガラムの頼みを聞きつけたやはりしっかり者でちゃっかり者のナミさんが、10億ベリーを引き換えにビビをアラバスタまで送り届ける契約に着手。ローグタウンでの借金を理由にナミさんに言いくるめられ、ゾロはビビのところへ走ることになる、わけですが。

まさかゾロとルフィの喧嘩が見られるとは思わず大喜びで手ェ叩いちゃったよなんだこれ。


組織と別離とアラバスタ


町の惨状をすっかり勘違いし、ゾロに殴りにかかるルフィ。
人の話を聞かないルフィに対し、武闘と剣術どっちが強いかこの際決着をつけようと刀を構えるゾロ。

驚くほどしょーもないめちゃくちゃな喧嘩ですが、バロックワークスの2人を喧嘩の流れでボコボコにする様はあまりにも痛快極まりありません。

ついさっきまでは間違いなく、素性は知らずともビビのことを友達と呼び盾になってくれたミス・マンデーさえ瞬殺するような実力者だったはずですが、このせいでMr.5はただの鼻クソ爆弾男に、ミス・バレンタインはただの重くて軽くてやっぱり重い女になってしまいました。なんだこれは。最早茶番です。

そして一味のしょーもない喧嘩には、ナミさんの鉄拳制裁が下される。ここまでは最早セットです。ありがとうございますそれを待っていましたと拍手せざるを得ません。こんなどうしようもないアホの、だけどどうしようもなく強い実力者達を、拳骨でどうにかできるのはナミさんだけ!今のところ。

一連の流れを唖然としながら眺めるしかないビビの気持ち、わかります。わかりますよ。意味わからんよな。私も意味わからんよ安心して。

そんなこんなでビビと無事合流したゾロ、ナミさん、そしてルフィ。
イガラムとした契約の話を持ちかけ、ビビに話を聞きますが、アラバスタの実情とビビの目的、そしてビビの勢い余ったうっかりでバロックワークスのボスの正体すらも知ってしまいます。

クロコダイルって私聞いたことあるなー(遠い目)

それは言語では説明のしようもない、かなりかなり断片的な記憶です。クロコダイルという男、砂漠のような場所にいた気がするのです。そしてそこにロビンさんもいたような、そんな戦いのさなかの1シーン1コマだけを、何故か覚えています。何故だ。映画どっかで一瞬流れてたかな。

なんかめちゃくちゃやばい男だったはずです。だって今ビビちゃん、王下七武海とか言いました。王下七武海ってめちゃくちゃ強い連中だったはずです。グランドラインに入って最初の大ボスが七武海なん?やばない?怖ない?

内乱のさなかにあるアラバスタ王国。そんなアラバスタでビビの耳元に聞こえてきた、バロックワークスという組織の名。

アラバスタのため、イガラムと共にバロックワークスに潜入したビビちゃん、ついに突き止めたのですね。バロックワークスという組織が狙っていたのは、本当はアラバスタ王国の乗っ取りであり、そのために内乱の糸を王下七武海の1人・クロコダイルが引いていたのだと。

王国のために、王女という身分ながら、闇の組織に潜入て。

さっきの名推理やっぱり大当たりやないかい。

どうしてくれんだよまじでどうしてくれんだよ。ビビというキャラクター、私特攻確定しました。

内乱のさなかでは当然国にお金も蓄えもなく、報酬は期待できない上、聞いてしまった以上王下七武海に狙われるなんてとんでもない、と契約を結ばず逃げようとする大変現実的なナミさんですが、アンラッキーズと呼ばれる謎のでけえ鳥とラッコに顔をバッチリ見られ、最早バロックワークスの追っ手から逃れることはできなくなってしまいます。

そしてアラバスタ王国へビビを送り届けることをあっさり了承するルフィ。

王下七武海のやばさ、ミホークで身に染みているはずですが、それでも笑って面白そうだなんだと言えるのはルフィの強みですね。ゾロもですが。そして彼らのそういったところを、なんてアホでなんて無謀な、と感じるナミさんやビビの気持ちもわかります。いつだって意味はわからん。

そこに化粧と着替えを済ませて現れ、ビビのため、しっかり似合わない変装までして囮になり、先にサボテン島を出ることを選んだイガラム。

必ずアラバスタで会おうと、涙は互いに我慢して、約束をして、そしてイガラムの船は出ます。

しかし、イガラムの船は、見送ったビビとルフィ達の眼前で、それはそれは盛大に爆破されてしまいました。今となっては我々にとって、見覚えのありすぎるあの「手」によって。

あの手、ロビンさんなのでは………………ないのですか………………?????

ちょっと待ってちょっと待って。そう大混乱を起こしている視聴者の私と同じく、駆け出したルフィ達を追えずに呆けてしまって動けないビビのことを、強く強く抱き締めるナミさん。

必ずアラバスタまで送り届ける。契約なんて関係なく、ルフィが決めたからでもなく、おそらくナミさん自身の決断として、ビビにそう伝えました。ナミさんはやはりどう足掻いても優しい人なのです。ここで1回涙腺が死に絶え一時停止カウント3。

未だ寝っぱなしのウソップとサンジを回収、船に乗り、一味とビビ、そしてカルーはウイスキーピークを飛び出します。

けれど飛び出した先の海上で、一味の船には謎の女の声。

これってまさか、まさか。


ミス・オールサンデーという女性


船の上で、悠々と腰掛ける謎の女性。

美しく、妖艶で、底知れず、ビビの語った「ミス・オールサンデー」というコードネームと、彼女の語る「ボスと組んでいる女」という旨の説明から、現状少なくとも敵であることは間違いない女性。

ニコ・ロビンその人やないかい。

助けてくれちょっと待ってくれ。薄々感じてはいましたけど、あの、えっと、もしかして私ビビという私特攻と同時にニコ・ロビンという私特攻を浴びることになるんですか?正気ですか?一時停止カウント4です。

ロビン姉さん、私だって知っています。後に麦わらの一味となる女性です。そして私は彼女のことを、身内友人フォロワー各位より「お前のツボ」と指さされて名指しされています。

え、ほんまに?ほんまに言うてる?ほんまにアラバスタで出てくるの?アラバスタで仲間になったりする?いや待って誰も何も教えないで。自分で探しに行くから教えないで。いやちょっと待ってほんとにどうすんのこれ。

ていうかここでロビン姉さんがお出ましするということは、やっぱりさっきイガラムの船を爆破したのはロビン姉さんで確定やないかい。イガラム………………イガラム……………………。

ロビン姉さん、ただでさえ何を考えているのか掴みどころのない女性というイメージですが(私のツボポイントです)、視聴再開後彼女が船上で語る言葉もやはり、一体彼女がどの立場で何を目的にしているのかがさっぱり何も読めないようなものでした。

ビビの尾行を何故か許容し、ボスがクロコダイルであること、そしてそのクロコダイルの真の目的を知らせた上で帰らせたのは彼女です。

クロコダイルの目的がアラバスタ王国の乗っ取りであるなら、ビビにわざわざ目的を知らせる意味も特にない。
ミス・ウェンズデーがアラバスタ王国の王女であることが判明し、組織内ルール的な意味で合法的にビビを処分するのが目的だったとしたら、ミス・オールサンデーはこの場で麦わらの一味とビビを確実に始末するか、せめてビビを捕縛して連れ去るくらいのことはしないといけない。

けれどミス・オールサンデーは一味とビビのことをそのまま逃がしてしまいます。理由は単純、次に向かう先で、ログポースが示す島で必ず一味は死ぬから。

だけどさあ。だけどさあ。
ミス・オールサンデーは、特に命令を受けて来たわけではないと言うし、彼女自身が何をしたいのか、なんのこっちゃわかりません。なんならイガラムの爆破と共に、警告しに来てくれたようにすら見えてしまいます。

ロビン姉さんがいずれ一味の仲間になる女性だとわかっているから、知っているから、余計に勘繰ってしまうのは仕方ない。ロビン姉さん、本当はクロコダイルから解放されたいのかもしれないとか名推理かもしれない推理を披露してしまうのだって致し方ない。仲間になるってわかってたら色眼鏡で見ちゃいますそりゃ。

クロコダイル側からすれば、ビビが死んでくれたらそれはそれでよし、生きてアラバスタに帰ってきたらそれはそれで利用価値が大いにあってよし、といったところなのでしょう。今すぐ慌てて殺す意味もありませんよ。王女なんて利用価値ごまんとあります。知らんけど。

現状わかっていることとしては、クロコダイル的には多分、アラバスタを乗っ取れりゃあそれでいいのです。後のことは多分どうとでもできるのですだって七武海だもん。

裏で内乱の糸を引いている以上、自壊してくれるのが望みなのでしょうが、自分がわざわざ手を下すのが面倒くさいから自壊させようとしてるだけで自ら手を下せばアラバスタなんてまじ一瞬よ、とか言われたって驚きませんよもう。

何はともあれ、現状クロコダイルのことはなんもわからんし、クロコダイルの相方としてロビン姉さんはミス・オールサンデーとかいうコードネームで動いていることはわかりましたが、ロビン姉さんが何をしたいのか、何を求めているのかまではさっぱりわからんわけです。

言うことだけ言って、謎の悪魔の実の能力を軽くお披露目して実力をチラ見せしてから、意味深に去っていくミス・オールサンデーことロビン姉さん。

そんなロビン姉さんの警告通り、ログポースが指し示すままに進んでいくと、なんかやばそうなジャングル島に辿り着きます。

リトルガーデン。巨人と恐竜の島です。


巨人との友情、そして誇り


謎に始祖鳥が飛び交い、恐竜やサーベルタイガーがうろつく、意味のわからんジャングル島。リトルガーデン。

ルフィ・ビビの2人はドリーという巨人族と、ウソップ・ナミさんの2人はブロギーという巨人族と出会い、交流を重ねながら、2人の巨人族の決闘を見ることになります。

理由も忘れて100年間も、合図に設定した噴火の度に決闘をして、決着がつかずにここまでやってきていたドリーとブロギー。

誇りのために戦う2人の姿は、ルフィとウソップには特に眩しく映ります。ナミさんとビビにはちょっと理解ができない、というのもバランスがよくて面白いです。

決闘後、やはり引き分けになった2人は、ウソップとナミさんからもらった酒を分け合って、それぞれがそれぞれの場所で久しぶりの酒を飲みます。

ルフィとドリー、ウソップとブロギーは意気投合していきますが、そんなとき、ドリーの飲んだ酒が突如胃の中で爆発し、ルフィ達はドリーの怒りを買うことになるわけですね。

当然一味はそんなことをしておりません。そんな面倒くさくて性根の腐ったしょーもないことをする人間はゴーイングメリー号には1人としていません。それでも島に他の人間がいることに気づいていないドリーは、その傷のままにルフィと戦い、そして1度ルフィに負けて膝を折ります。

けれどもそんな中で、無情にも噴火の音は鳴り響いてしまうわけです。

ルフィ達がやったことではないと悟って、謝罪をしたのち、ドリーはルフィを飛び出してこれないよう巨大な何かの下敷きにして、そしてブロギーとの決闘へと向かってしまう。この後の流れが手に取るようにわかってあんまりにも胃が痛い。

先の流れなんてわかり切っています。胃の中から爆破を食らっているドリーは、当然ブロギーに負けました。

誰かがこの島にいて、そしてドリーとブロギーの決闘の邪魔をした。ルフィブチ切れです。

ドリーに何かあることを、結果的に最初から察していたブロギーもまた、ドリーに勝利した後、涙します。普通にきついほんまに。

こんな卑劣な真似、一体どこのどんな奴がやってんねんと言われましたら、バロックワークスのMr.3とミス・ゴールデンウィークに他なりません。

なんならMr.5とミス・バレンタインの姿も見えます。爆破はほぼ確でMr.5の仕業です。……もしかして鼻クソ仕込んだんかな……。

Mr.3とミス・ゴールデンウィークは、Mr.3のドルドルの実の能力たる自由自在な蝋を使ってブロギーを捕縛。ゾロ、ナミさんも捕まり、そしてMr.5とミス・バレンタインに追い回されながらなんとか合流したウソップと相変わらず動けないルフィは、ビビを守り切れず拉致されてしまいます。

私はここで果敢に戦うビビの姿と、結局叶わず攫われてゆくビビの姿に、ああ………………わかる………………私そういうの好き………………と両手で顔を覆う羽目になりました。

好きなんですよ。力で敵わないとわかっていても果敢に立ち向かう女性も、やはり敵わず攫われてゆく女性っちゅーかヒロインの姿も好きなんですよ。尚男性でも可です(突如ひっくり返される根幹)。

ドリーとブロギーの決闘を汚した、そしてビビをさらっていった、バロックワークスの連中を決して許せない。ルフィとウソップ、そしてカルーは戦うことを決意します。

この後行われた一連の戦いについては、誰よりもまずウソップへ拍手を贈るべきでしょう。

ゾロ、ナミさん、ビビが蝋人形にされてしまい命の危機が迫る中、蝋なんだから火で溶けるじゃん!と思い至ったウソップ、あまりにもえらいです。ウソップって基本逃げ腰でいっぱいいっぱいになりやすいだけで、割と一味の中ではナミさんと並ぶ頭脳派ですよね。ルフィがアホすぎるだけかもしれんけど。

カルーに縄を任せ、ミス・バレンタインに重量攻撃を受けながらもしっかり縄に油を染み込ませ、そしてMr.3をめちゃくちゃ引きずり回しているルフィに的確に指示できる男、ウソップ。えらい。めちゃくちゃえらい。

単純すぎるが故に暗示にかかりやす過ぎて、ミス・ゴールデンウィークのカラーズトラップにやられまくっていたルフィでしたが、なんというか、持ちつ持たれつですね。みんながだめなときはルフィが強くて、ルフィがだめなときは一味の誰かが強いわけです。上手いことできとる。

私的サイコーシーンはこの後でした。ええもうおわかりですね、そう、焼鬼斬りです。

焼鬼斬りって、それはもう焼きおにぎりなんよ────というツッコミは一旦横に置いておきます。

炎の中からウソップを助けに現れる女性陣の格好良さにシンバルを叩きまくる猿の玩具にまたなったところで、その直後、ウソップを捕らえたMr.5を斬りに、凄まじい眼光で飛び出してくるロロノア・ゾロの姿。

拍手喝采スタンディングオベーション。

あんなかっこいいのありかよ。ちょっと意味がわかりませんねなんですかあれは。格好いいとこ全然ない島かな、と思ってたら最後の最後にこれですわ。ありがとうロロノア。

本気のロロノア・ゾロからしか得られない栄養がそこにはあります。最高すぎてかなりやばいです。語彙が消し飛んでいます助かりたい。

聞いた感じただの焼きおにぎりなのにやってることは焼鬼斬りなのでちょっとバグりますね。漫画で字面から見たらまた違うんでしょうかこれ。アニメだと音からなのでまじで焼きおにぎりがよぎっていきますね、わざとなんですか?わざとなんだろうな。

如何せんここのロロノア・ゾロはちょっと格好が良すぎました。ここだけ2、3回巻き戻しています。それ故一時停止カウントも8くらいまで増えました。何回一時停止すんねん。

無事バロックワークスをボコボコにし、しかしながらしっかりちゃっかり逃げようとしたMr.3とミス・ゴールデンウィークのことはルフィとカルーがしっかりボコして、一件落着。

ドリーをあんな形で喪って、わんわん泣くブロギーでしたが、武器の劣化のおかげで思ったより傷が浅くしっかり生きていたドリーと喜びを分かち合い、今度こそ大団円。

………………とか思っていたら、ずっと蚊帳の外だったサンジがめちゃくちゃいい仕事をします。まさかのMr.0と電伝虫で会話した上、アンラッキーズをボコボコにし、あろうことかアラバスタへのエターナルポースまで手に入れちゃったよ。

ログがたまるのに1年もかかる、という問題をずっと蚊帳の外にいたサンジがあっさり解決し、一味とビビは無事リトルガーデンを出て、アラバスタへ直行する流れになります。

えっ次アラバスタなん?ちょっと待ってチョッパーは?私知ってるよNetflixくんが次はチョッパー登場だって言ってたよ?そういえばさっきナミさんが虫に刺されたとかちょっと嫌な予感のすること言ってたなウワアとか思いつつ、出航するわけですが。

めちゃくちゃ聞き覚えのあるデカ金魚やな。

ウソップの作り話、ピンポイントで大正解でした。なんならフンがやたらでかくて誤って上陸したところまで大正解でした。いやドリーとブロギー、フンの上に上陸したことあるんかい。

島食いと呼ばれるアホみたいなデカさの金魚を前に、ドリーとブロギーは構えます。そして、「何があっても信じて真っ直ぐ進め」と言いました。

信じて愚直に真っ直ぐ進んだ結果、すっぽり金魚のお腹の中にINしてしまうゴーイングメリー号ですが、やっぱりドリーとブロギーはルフィ並にめちゃくちゃですね。

アホみたいなデカさの、島を食うような金魚の腹を、剣と斧だけでしっかり貫き、風穴を開けてしまいました。助けてくれるのは目に見えてたけどめっちゃしっかり助けてくれたわ。

グランドラインの冒険、って感じですね、なんというか規模感が。このめちゃくちゃ加減がとても「グランドライン」って感じがします。そら大抵の海賊は生き残れんて。

グランドラインは海賊の墓場、という表現、作品の構成上そうやって先々の冒険へのハードルを上げていくのはよくある手法よね、とかなんとか思っていましたけど、想定よりも割としっかりどうしようもない海域やなここ。

そんなこんなでドリーとブロギーの2人の巨人族と結んだ友情に助けられ、エターナルポースの指し示すアラバスタへ、今度こそ麦わらの一味は出航していきます。

………………………………いや待って!?ねえチョッパーは!?!?


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ビビに怯え散らかし、ニコ・ロビンに怯え散らかし、次来るはずのチョッパー加入の流れが読めないまま終了したグランドライン突入編。

私知ってます。チョッパーってお医者枠だったはずです。そしてナミさんはなんか虫刺されを痛がってました。なるほど………………?(名推理)

とかなんとか思いながら次見やすいようにチョッパー編の頭に画面を移したら、ガッツリ「ナミが病気」って書いてあるがな。ワァ……………………。

そういう流れで医者を求めてチョッパーのいるところに辿り着くことになるんですね……なるほど……そっか……。

チョッパーの話って確か映画ありましたよね、少し話が違う?って聞きましたけれども、むかーしにそれをぼんやり見た記憶はあるんですよお話の内容なんも覚えてませんけど。ただただギャン泣きしたことだけは覚えています。故に今後が恐ろしい。

今回は主にビビのことと突如現れたロビン姉さんのことについて暴れ散らかさないといけなかったためこんな最後におまけのように語ることになりましたが、コビメッポの回でようやく出てきましたねガープ中将。

現段階ではガープ中将はただのガープ中将でしかありません。ですが、実写版を吸った私は知っています。ガープ中将がルフィのじいちゃんであることを。

ドーナツのくだりとか、コビメッポへの親心の見せ方とか、笑い方とか、なんかこう、滲み出るいろんなものが、ウワ………………ルフィのじいちゃんだわ………………という感じがして、今後訪れるであろう再会がめちゃくちゃ怖くなりました。どうしてくれんだワンピース、恐怖しか刻んでいかねえ。

私はただでさえ、既にイーストブルーからスモーカー大佐とたしぎに追われ、一味の中ではロロノア・ゾロに常に焼かれながら、ビビというとんでもない私特攻女とニコ・ロビンというこれまたとんでもない私特攻女に囲まれて怯え散らかしているところなのです。そしてこれからやってくるのはギャン泣き確定のチョッパー加入編とアラバスタです。どうすんだよ。

コビーとヘルメッポがいい友人になったことに感動している暇なんてありません。ガープ中将がとにかく怖いしコビーは今後成長に合わせて見た目が変わることもフィルムレッドで把握済です。怖い案件しか落ちてないが?

グランドライン突入編ではギャン泣きまでするような話はなかったにせよ、ここから先はギャン泣き確定期間なわけなので、腹を括って逝くしかありません。見ててくれよな、俺の生き様ってヤツを。

体調を崩したり予定があったり一時停止を繰り返したりしていたら、しっかり木曜日を迎えてNetflixくんで見られるお話は1075話に増えてしまいましたが、このまま駆け抜けていけば100話は目前です。チョッパー可愛くて大好きなので早くチョッパーに会いたい。なるべく早く見ようと思います。

手、握っててくれよな………………。

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