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#35 長野県について

今回の問題

生産地・長野県について述べよ。

自分の回答

200字回答

長野県は日本アルプスを擁し、湧水が極めて豊富である。その水を使った透明感ある軽めの酒質が特徴的。1946年には、県内の宮坂醸造からきょうかい7号酵母が分離された。爽やかな吟醸香と品の良い味わいが特徴で、全国の酒蔵で使われている。近年は香り高いアルプス酵母を開発し、全国新酒鑑評会を席巻した。酒米は、全国生産量3位の品種・美山錦をはじめ、ひとごこち、金紋錦、山恵錦など。酒米は自給移出タイプ。(195字)

回答の要素

概要
飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈の日本アルプスを擁し、湧水が極めて豊富。
透明感ある軽めの酒質が特徴。

酵母について
1946年、諏訪の宮坂醸造(真澄)からきょうかい7号酵母が分離。
爽やかな吟醸香と品の良い味わいが特徴で、全国新酒鑑評会において数年間上位を独占した。
近年、香り高い「アルプス酵母」を開発し、全国新酒鑑評会を席巻した。

酒米について
長野県で開発された美山錦は全国生産量3位の品種。東北地方をはじめ他県でも評価が高い。
ひとごこち、金紋錦、山恵錦など、県開発の酒米が多い。
自給移出タイプ。

回答の構成

・日本アルプスの湧水、透明感ある軽めの酒質
・1946年きょうかい7号酵母、爽やかな吟醸香と品の良さ、全国
・アルプス酵母、全国新酒鑑評会を席巻
・美山錦、ひとごこち、金紋錦、山恵錦
・自給移出タイプ

回答の補足

先日「信交酒557号」で醸された「大信州」の酒を飲んだ。華やかさもありながら、奥ゆかしい感じだった。信交酒557号はまだ通称がついておらず、例えば山恵錦は元々「信交酒545号」だった。そのうち名前がつくのだろう。信交酒557号は、長野県農業試験場が発行している「麹製造適性に基づく酒米の特性評価マニュアル」に基づいて作出されたとのこと。

関連
#02 セルレニン耐性酵母について
#04 美山錦について

他の回答

先人たちの回答

長野県は飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈を擁し、湧き水が極めて豊かである。その名水で育てる酒米の品質は高く、長野県で開発された「美山錦」は他県でも評価が高い。また、酒蔵技術も高い。1946年に諏訪の酒蔵から分離された「きょうかい7号酵母」は、爽やかな吟醸香と品の良い味わいがあり、全国新酒鑑評会において数年間上位を独占した。近年、香り高い「アルプス酵母」を開発し、新酒鑑評会を席巻した。

えすにっくさん
https://ethnicsake.blog.fc2.com/blog-entry-165.html

参考文献

J.S.A SAKE DIPLOMA 教本(Third Edition)p. 122,123
長野県農業試験場他, "麹製造適性に基づく酒造好適米の新たな選抜技術の確立と品種育成", 2020, 参照2023年6月8日
農林水産省, "麹製造適性に基づく酒米の特性評価マニュアル", 2021, 参照2023年6月8日

※ 引用時に出典URLを明記したものは省きました。
※ 内容に間違いがある場合があります。ご指摘いただけると幸いです。


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