ぷっくり足首
朝、仕事に行こうとしたら突然知らない番号から電話が鳴った。
病院かもしれないので、最近は出るようにしているんだけど、出たらまずあなたの(名前フルネーム)電話番号ですか?と。
おや、と思っていると、「鹿児島県警ですが、捜査依頼があなたに出ていまして…」「先日こう言った事件がありまして、犯人の名前はこれでして、知り合いですか?」「いま周りに人いますか?秘密事項なんで…」などをぶわ〜っと言われる。
ひえ〜きっと詐欺だ、わたしは騙されない、という強い気持ちで「いま仕事中で忙しいので…!」と電話を切った。
ドキドキする、こわい、どういうこと?あ、仕事いかなきゃ、とぐるぐる考えながらいつも通り玄関を出て、鍵を閉めて、階段を降りた。
「あっ」(べしょっ)(ぐにゃり)
階段を踏み外したのか、顔が地面にあった。
どうやら右足がぐにゃんと曲がって転んだ。
えっえっえっ、わたし、いま、ころんだ?
でもサッと立ちあがり何事もなかったように歩き出す。
スタスタ、うん大丈夫、歩ける。
次の日ふと足首を見るとぷっくりなんだか腫れている気がする。
あら〜やっぱ腫れちゃってる、ちょっぴり嬉しい。
時間が経って今見ると、いやもう足首ぷっくぷく。
痛みはないからかわいいなんて呑気なこと言ってられるんだなという思いと、なんかでも段々腫れてきてるから痛くなってきたらどうしよう、と怯みながらぷっくり腫れた右足首を記念に撮る。