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雪の予報の日

「雪道で滑って転ばないよう、足元をよく見て、気をつけて歩いてください」と、綺麗な声でラジオから流れてくる。お、と思う。

この言い回しに、いつも綺麗な声でお天気情報を届けてくれる女性の、人間味を感じてうれしくなる。

雪はまだ降っていない。

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「大雪警報」と言いながら、帰りにはきっと止んでしまうんだろう。降っていないんだろう、と思っていたら全然降っていた。

傘を持ってきたのに忘れてしまった。お家まで高架下があるからそこを通れば大丈夫!なんて思っていたら、高架下さえも潜ってふわふわ降ってくる雪が、青いマフラーと自分の頭に積もっていく。あれ、思ったより全然大丈夫じゃない。しっかり濡れてくる。

でもたのしい!雪をマフラーと頭に乗せて早歩きしながらも気持ちははしゃいじゃう。誰も通っていないまっさらな雪の上を、わざわざ通ったりしちゃう。明日には溶けちゃうのかな。なんてもったいない。

次の日、徐々に雪が溶けていつもの日常に戻っていくあの感じが寂しい〜。道を整備してくれるひと、ありがとう。
たまには雪で滑って転べばいい。雪が自然と溶けるまで待ったらいいのに。(これは雪の上を歩きたい人間のきもちです)



仕事を終えて、もう整備された道をいつものように歩いて帰りました。

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