見出し画像

新海誠の新作映画「天気の子」ネタバレ無しの感想、ネタバレありのレビューなどの動画なども載せておきます

「天気の子」は、天候の調和が狂っている時代の物語。離島を飛び出し、東京にやってきた高校1年生の家出少年・帆高は、孤独な日々の果てに怪しげなオカルト雑誌のライター業を見つける。ある日、連日降り続ける雨の中、都会の片隅で一人の少女・陽菜と出会う。陽菜はある事情を抱え、弟・凪と2人でたくましく暮らしていた。そして彼女は祈るだけで空を晴れにできる不思議な能力を持っていて……というストーリー。


 新海誠の新作映画「天気の子」観て来たんですが、最近の豪雨災害を踏まえた新海版「天空の城ラピュタ」もしくは「カリオストロの城」みたいな感じでしょうか。
 全く違う作品なんですが、無理やり例えるとそんな感じで。

 「君の名は。」でファンを獲得した余裕からか、はじまりはじっくりとスタートして、後半に畳み掛けてくる映画でした。
 この辺りは新海誠氏のインタビューにも書かれているように、意図的な演出だったようです。

 「君の名は。」に比べて軽快な感じの映画で、宮崎駿の映画デビュー作の「カリオストロの城」のような疾走感と、「天空の城ラピュタ」のような壮大な世界観が合わさったような作風でした。
 僕は本来の新海節が帰ってきた感じで、こちらが劇場版デビュー作みたいな感覚でした。
 「君の名は。」の批判、反省点を踏まえた見事なアンサー映画でした。
 結末の選択も新海誠にしか創れない作品だと思いました。

 「君の名は。」が大作の「風の谷のナウシカ」的な作品だったのですが、「君の名は。」が大ヒットしたお陰で、「天気の子」もたぶん、大ヒットしてるんですが、宮崎駿の「カリオストロの城」的な作品だと捉えれば、ちょっと「君の名は。」よりは軽めの映画だというのが納得できるはずです。

 「君の名は。」と同じテンションを期待していった人は辛めのレビュー付けてると思いますが、僕のレビューはほぼ絶賛というか、アニメ版の「時を駆ける少女」を観ている様な感覚ですね。

 宮崎駿の映画デビュー作の「カリオストロの城」だと思うと納得できる作品です。なんですが、「天空の城ラピュタ」も混じってる。

 「天気の子」→「君の名は。」の順番に見直すと、おそらくすっきりくるはず。
 「天気の子」と「君の名は。」映画の構成的に対をなしています。

 「君の名は。」がガンダムのような名作すぎたので、「海獣の子供」に比較しても「天気の子」はクオリティ高い映画にも関わらず、若干、辛口レビューつく可能性がなきにしもあらずですが、期待し過ぎの観客なので、第三作でリベンジすればいいと思う。

 ネタバレレビューも載せておきますが、映画観た方はちょっと楽しめると思います。

 次回作も災害ネタでくるんじゃないかと思うのだが、次は海とかそんな感じなのか(いい加減)。
 いや、ぶらタモリのような地質学の世界、地底世界を描くかもしれない。

 「愛にできることはまだあるかい」というRADWIMPSの曲が、 新海誠監督の作風にかなり影響を与えていて、そこが次回作の鍵になると思います。
 このあたりの話はインタビューに書かれています。
 




『カクヨム、noteではじめる小説家、クリエーター生活』もよろしく! https://ncode.syosetu.com/n0557de/