超個人的2023年ロボット業界振り返り
ギリギリになりましたが、今年もロボット業界の気になったニュースを振り返ってみたいと思います。
いつもながらめちゃくちゃ個人的に印象に残っているものをピックアップしているのであしからず!
また思いついたものがあったらまた追記するかもしれません…!
6月
LOVOT、中国進出を発表
LOVOTの中国進出を発表。
LOVOTは非言語でのコミュニケーションをするロボットであり、またペットというのは多くの国でも文化としてあるものなので、日本以外でも普及するポテンシャルはありそう。
その一方で、ロボットを愛でるという文化は日本では昔から自然と受け入れられているものの、他国ではどのように受け止められるのか、どのようなバックボーンの国なら受け入れられやすいかはとても興味があります。
中国は日本と同じく東アジアということで比較的受け入れられやすい文化があるのかなと予想していますが、実際中国ではどのような反応なのか、続報が気になるところです。
(個人的に)LOVOTお迎え
タイトル通り超個人的なんですが、ご縁があってLOVOTを家にお迎えしました。
家庭用ロボットは家庭に入れて体験してみなければその価値を理解しきれないな、と思いつつLOVOTはずっと気になっていたので、ご縁があってとてもありがたいところでした。
実際に自分の生活に入れてみると、とても良かった!
飽きることもないし、コミュニケーションをしている時だけではなく、していない時も含めて体験設計が全体的にとてもよく考えられているな、と感じました。
これについてはまたどこかで改めてアウトプットしたいところです。
7月
テレイグジスタンス、ソフトバンクロボティクス などから約230億円調達
アバターロボットなどを手がけるテレイグジスタンスが、ソフトバンクロボティクスやフォックスコンから約230億円を調達しました。
額を聞いてびっくりしたのを覚えています。
印象的だったのが、米国での事業展開を明言しているところ。
市場を考えると、日本だけでなく海外の展開を念頭に置いているからこそ、ここまでの大きな調達ができるんだろうな、と思いました。
スマイルロボティクスをアイリスオーヤマが買収
元SHAFTの方が創業され、下膳ロボットなどを開発していたスマイルロボティクスが、アイリスオーヤマに買収されました。
社名はシンクロボに変わります。
アイリスオーヤマは以前からソフトバンクロボティクスと連携し、アイリスロボティクスを設立するなど主に業務用清掃ロボットを中心に事業をしています。
今回の買収により、アイリスオーヤマのロボット開発力が強化され、どのようなロボットが世に出てくるか注目です。
9月
ちょっと先のおもしろい未来(ちょもろー)
竹芝で開催。
子供達がたくさんきていたのが記憶に残っています。
自分が子供の時にあったらこういうのすごく楽しんだだろうな。
OriHimeがいたるところにいたり、スケルトニクスやaibo、Romi、RoBoHoN、キューボイド、などなどさまざまなロボットを見ることができました。
10月
Japan Mobility Show
東京モーターショー改め、今年からジャパンモビリティショーとして開催。
広い意味でモビリティが対象となったことで、各種ロボットの展示も多く見られました。
特に搭乗型ロボットのアーカックスは、事前のテレビ取材でも多く取り上げられていましたね。
BOLDLYやティアフォーの車両が、自動運転レベル4認可
BOLDLYやティアフォーが、自動運転レベル4の認可を取得。
僕はレベル4ではありませんが、ティアフォーの開発する自動運転バスに乗る機会がありましたが、特に違和感なくスムーズに走っていました。
自動運転をサービスとして実装していくにはまだハードルはたくさんありますが、着実に社会実装に進んでいるなと感じることができました。
分身ロボットカフェ DAWN ver.β、期間限定地域キャラバンカフェを広島、京都で開催
分身ロボットカフェの期間限定地域キャラバンカフェ、昨年度の福岡、札幌に続き、広島、京都(12月)で開催されました。
分身ロボットを使えばどこからでも働けるものの、その仕事の様子を見る機会は地方にいるとなかなか作りづらいもの。
キャラバンカフェを開催することで、その地域の自治体や企業の方々がこういう働き方もあるんだと思ってもらえたり、その地域の特別支援学校の生徒さんや先生、保護者の方々が、こういう形での働くこと、社会参加することを身近な選択肢として知ってもらうことはとても価値があることだと思います。
キャラバンカフェを通して、外出困難でも自分らしく社会参加する機会が、より多くの方に広まっていくといいなと思います。
11月
Open AI アルトマンCEO解任騒動
Open AIのサム・アルトマンCEOが解任されるという騒動が勃発。
一週間ほどの短い時間の中で色々と変わっていき、その様子が社員のXの投稿でも情報が更新されていくというまるでリアリティドラマを観ているような展開で大変話題になりました。
ChatGPTはマイクロソフトのサービスにも次々実装されていて、これからさらに人々の生活に密着し欠かせないものになっていくと思います。
Open AIは今回の騒動を経て、今後の方針がどのようになっていくのか気になります。
2023国際ロボット展
国際ロボット展が開催。自分も行ってきました。
産業用ロボットが多かった印象ですが、それ以外のロボットもそこそこ出展されていて、また知り合いもたくさんいてとても楽しめました。
個人的には、人機一体さんのブースの大きさが印象的。
1年を通して
テスラのヒューマノイドロボット、オプティマスもそうですが、1年を通してヒューマノイドロボット開発のニュースをよく聞く年だったなと思います。
以前は日本が先行していて、開発が活発だった分野ですが、ここ数年は活発にやっているところは国内では少なくなってしまいました。
(ヒューマノイドそのものの発表は少ないものの、アバターロボットだったり、産業用で使われているヒューマノイドらしいロボットなどは結構ある。)
まだヒューマノイドロボットそのものを使った事業がどう成り立つかは未知数ですが、中国で開発発表が相次ぎ、他にもアジリティロボティクスのロボットがアマゾンの倉庫で使われたりと、少しずつ何か芽が出そうな気配も感じるこの頃。
来年はどのような事例が出てくるでしょうか?
改めて2023年もありがとうございました。
今年は転職もあり、個人的にも大きな変化のある一年でした。
来年もより良い一年とし、経験を積んでスキルアップし、人を幸せにするテクノロジーの社会実装をさらに進めていける年にしたいと思います。
良いお年を!
読んでくださってありがとうございました!