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母と台湾にいってきます

母と2人旅。7月の中旬から3日間、台湾に行ってきます。

「結局このタイミングになっちゃったよねー」と笑ったけれど、行くことが決定しただけで、サイコーに嬉しい。

長年の約束1号が生まれた時、32歳だった私は、当時60代だった母といつかアジア旅に行こうなんて約束していた。が、それがいかに難しいか。

ほぼワンオペ育児で子育てしながら、家を構えたりキャリアを変えたり、3人目が出来たりなど、人生ゲームのすごろくをそのまんまなぞるような生活。

気づいたら私は50手前、母は80歳になろうとしている。いやいや光陰矢の如しって、矢すぎでしょ。一瞬、っつーか瞬きレベル。

もうすぐ80になろうとする母、最近足が痛いと言い始め、いつまでも海外旅行に行けるとは限らない。


という訳で、母娘2人旅をこの際決行してしまおうではないか!と。決めたはいいが、「じゃあどこ行く?」もう、どこでもいいのだ。空港に行って飛行機に乗ってイミグレをくぐってホテルにチェックインし、街を歩ければ幸せだ。

「どこにしようかな」くらいの気軽さで、香港台湾韓国あたりが挙がった。韓国も一瞬ぐらっと来たけれど、何かあった時に言葉が通じるほうが楽なのであっさり台湾に決定。

せっかち星人の旅はもう始まっている

そこからがすごいのだ。

決めたのが5月。そこから日々母からのLINEが来る。

「品川での乗り換え、〇時〇分に新幹線で着くので京急の待ち合わせ場所は・・」→まだ2カ月前なんですけど!

「スーツケースを送ろうと思ってクロネコヤマトに用紙を貰いに行ってくる」→まだ2カ月前!

「台湾観光局のキャンペーンがあるから応募しよう!QRコードはプリントアウトして持っていくのかしら?」→応募開始は出発7日前からだよ!

もう、明日出発くらいの勢いで確認メールが入って来るのと同時に、「今日の足の痛みは大丈夫」の健康報告が交互に、矢継ぎ早に入ってくる。いやこれ矢すぎでしょ!

そうか、旅ってのは

現地に行った数日間だけが旅ではなくて、それまでの準備期間をも旅の中という認識だったら、こんなにも長いこと楽しめるんだ、と母の旅のスタイルをなんとなく理解できた気がする。

だから私も、「マイバック持っていってね、台湾ビニール袋ないよ」とか、「1日目は夜市に行って2日目は十分で灯籠上げやります、3日目は・・」と、せっかちのラリーを繰り広げている現在。

また、せっかち星人のパッキングも、早い。撮り忘れたけど洗濯ばさみに挟まれた秘伝の持ち物メモがあって、何十年もそのメモでパッキングしてたんだとか先日帰省したら、和室一室が準備物の山だった(笑)。

母は昔から海外旅行となると、1カ月前からスーツケースを空けておいていて、思いついた順にポンポンとものを入れていくのをよく見ていた。それを受け継いだか、私も準備は同じスタイルでやっている。が、早い、早すぎるYO!

さあ、どんな旅になることやら

e-SIMの説明を食い入るように見る母、私も知らなかったよ!

分からないことはテレビのリモコンに向かって「台湾 e-SIM 契約」などとキーワードを並べて検索し、テレビをアレクサ代わりに使いこなし、都度Youtubeで調べものをしている。

ある意味私よりも進んでいる。好奇心の塊みたいな母。

そんな母との2人旅。うがった見方をしたら「飛行機に乗って海外の空気を吸う」という贅沢なたっかい深呼吸代なのかもしれない。けれど、これがいい旅になりますようにと願うばかり。

7月2日 サカシタカオリ

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