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怒涛の4月、フレッシュマンの育成

怒涛の4月が終わった。毎年そうだけれど、この月は一年でとても特別。

新入社員研修

私は研修講師をしていて、毎年この時期はありがたいことに新入社員研修を任せていただき、1カ月フレッシュマンたちの育成に関わっている。

そのキラキラした眼差しったらない。

全てを吸収してやろう、なんでも学んでやろうという刺すような目もあれば、社会人という大海原で不安そうな面持ちだったり、少し慣れた同期という存在と、和やかに談笑している若者の一面も出たりする。

若いということの、何という武器たるや。

何も持たないということの強さというか。何色にも染まれるという無垢さというか。

だからこそ、ごまかしは効かないし、こちらも真っ向勝負で挑む日々。講師という立場でこそあれど、マスターして欲しいことを教えるし、でも学校ではないから100点を取るためではなく、教えたものをどう仕事という現場で昇華してほしいか、表現してほしいかも伝える。そして、伝えて「できているか」まで見届ける。

1時間前に会場に到着し、近くのカフェで最終チェックが日課

すべては、お客様の「うまい」のために

ビールのCMのキャッチコピーじゃないけど、私が伝えたいメッセージは受講生が仕事を通じて「ありがとう」と言ってもらえ、それで「仕事は楽しいいんだ」と思ってもらいたい、だ。

実際、仕事は楽しい。もちろん手放しに100%楽しい!訳ではないけれど、大学生の時に感じた人生マックスの楽しさとは違うベクトルというか世界で、充足感があり、喜びがあり、何と言っても圧倒的な「大きな社会の誰かのためになっている」感がある気がする。少なくとも私はそうだった。

だからこそ、周りの人と上手にコミュニケーションが取れ、仕事を覚えられ、困った時には相談でき、自分の状況を周りとシェアしながら1つずつ進んで欲しい。

時に「それは違うよ」とハッキリ厳しく言う時もあったけれど、後で「配属前にちゃんと指摘してくれて良かった」と言われ、自分の発言の意図が伝わっていたことにホッとすると同時に、彼らの素直さにもグッときたりしていた。

一期一会の出会いに、全力投球を

講師業は「袖触れ合ったら次の袖」くらい、次から次へと一期一会がやってくる。

稀に同じメンバーの半年後、2年目研修などで成長を見ることができることもあるけれど、基本はその研修限りの出会いになる。だからこそ、自分が持っている全てを明け渡し、彼等の一挙手一投足に目を光らせる。

そして、最後にはその1日の行動や発言から、彼らの成長に必要な今後のメッセージをあらん限りの言葉ありったけの思いで贈る。

書いていても、あのエネルギッシュな日々が蘇ってくる。

では、全てを差し出した現在はもぬけの殻か?と聞かれたら、実は不思議とそうではなく。

彼等からフレッシュなエネルギーを相当量頂いているので、私の場合、逆に元気を頂いて帰ってきたりするのである。

下町のお豆腐屋さんで見つけた手作り甘酒、疲れた脳に糖分補給

4月、特別な1カ月が、今年も終わった。

全ての関わってくださった人々、フォローしてくれた皆様、出会ってくれた受講生の方々に、感謝感激雨嵐。

ちょっと若ぶって嵐っぽく言ってみたけど、叫びたい本心は

「ヒデキ感激」だ(笑)。

4月29日 サカシタカオリ

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